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調布 手打「原田」

  

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酒のアテを頬ばりながら、時を過ごす。なんて贅沢な時間だろうか。そして仕上げに蕎麦で喉のほてりを冷まして帰る。

そんな事を思いながら、旨い蕎麦屋を探し歩いてとうとう調布駅まで散策の旅は続いてしまった。京王線調布駅は、数年前からガラッと駅前の景色が一変してしまった。駅前再開発とやらだろうか。調布と言えば駅前から布田天神に向かっての道行きが何とも好きな景色ではあったが、そんな悠長なことは言ってられない。甲州街道に向かう道なりには目元輝くほどの飲み屋が点々としている。

さて、今夜はそんな流れから一歩住宅街に入って店を構える手打蕎麦屋の「原田」を紹介したい。

テーブル席とカウンター。蕎麦屋としては感じのいい明るい店内と壁に掲げたツマミの数々に微笑と共に注文と声を掛けてみる。

外の寒さからお燗で一本注文するが、寒さで震える喉越しには丁度いい燗付けだ。お燗にいいと勧められたのは新潟「麒麟山」それでは酒のアテとして「ふきのとう味噌」などはいかがだろうか。春がそこまで手招きしながら味噌の旨味も併せて堪能できる。そして島らっきょうの天ぷらもオツなもんだ。沖縄特産のらっきょうだそうだが、天ぷらの衣に絡まって甘く優雅に楽しませてくれる。しかも500円という金額にはもう一つお代わりと言いたくなる、そんな気持ちを抑えて次なる酒を注文する。

次は冷で攻めてみるか。長野の「真澄」ゆっくりと流し込めば諏訪湖の景色が目に浮かぶようだ。時期的にはもうすぐ終わりなのか下仁田ねぎの天んぷらを小粋に注文してみる。とろりと崩れるネギの行間が堪らない。

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さて、そうこうしている内に時間は過ぎる。〆の蕎麦に手が伸びるのだが、この店の蕎麦は北海道幌加内産の蕎麦を自家製粉して使用している。言葉通り喉越しの綺麗な旨い蕎麦だ。

酒とアテが、心地よい。そして蕎麦へのこだわりが旨みに繋がる。いい店で時間を過ごすことができた。

今夜も、いい店の出会いに「乾杯」といこう。

手打 原田 東京都調布市布田1-15-9 TEL 042-482-8122
昼 11:30~14:30 夜 17:30~20:30 ※昼夜とも売切れ次第終了 定休日:月曜・火曜
 


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