新百合ヶ丘「一汁五菜」
小田急線新百合ヶ丘駅北口下車。徒歩1分の「一汁五菜」。
以前にも、この店は紹介させてもらった。その後の店の雰囲気を見たくて再度訪ねてみることにした。
カウンターに座れば、何も言わなくてもコースの前菜から料理は始まる。「飲み物は」その注文に奈良県の風の森をあてる事にした。
前菜では焼き白子が添えられ、二采目の刺身は鮮魚三点盛り、水蛸なんぞは塩がわずかにふられ、酒と会う事。続くは蒸し物、季節の料理、そして五采の揚げ物まで1時間半のこのコースは充分満喫できる。
満喫する先は、その値段に驚いてしまう。「安い!」。レストランの格付け本『ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015 特別版』に「一汁五菜」が、上質な料理を手ごろな価格で楽しめる店「ビブグルマン」のカテゴリーに選出された理由が頷ける。
この安さは、大丈夫だろうかと心配になるほどの手頃感だ。このコースの値段は食事を付けても3,600円。若い人でも、充分楽しめる金額ではないだろうか。
酒を中心に考えて、食事と甘味を外せば、3,000円でコースを味わえる。さすがに舌を巻く。そのせいもあって、カウンターで食する間、予約の電話はひっきりなしに掛かってくる。
旨くて安ければ、人は来る。それは鉄則だと思う。
ちなみに、今夜の酒は風の森、新政、相模灘と上々の仕上がりだった。この店に店主の思い入れが伺える。
いい店である。
この記事へのコメントはこちら