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三軒茶屋の「赤鬼」

  

店とは難しい。

三軒茶屋に「赤鬼」という居酒屋がある。全国津々浦々の銘酒を100種類以上とり揃えているというから驚きだ。

早速足を運ぶことにした。予約を取っている訳ではないので、不安はあったが身体が先に動いてしまった。

駅周辺のお店屋さんで「赤鬼」と聞いてみたが、一発でわかるという有名店のようだ。

ぶらりと立ち寄ったにもかかわらず、8時に予約が入っているので、その時間までなら…。と奥の席を確保してくれた。

8時と言っても、ゆうに2時間。充分な時間配分だ。

最初に岐阜の「小左衛門 」純吟の雄町から責めるとした。口に広がる爽やかな旨味は、「小左衛門あんたもやるね~え」と誉めの一言。

続いて岡山の「竹林」瀞(とろ)純米これが、喉の奥で酸味が残り、竹林の静かな風流感を味わうことができる。

最後は佐賀県の「鍋島」。この酒には思い出がある。佐賀県の料理屋で「鍋島」を注文したら店には置いていなかった。「地元の酒なのに」と残念がる私に、店の女将が酒屋まで走って「鍋島」を出してくれた。

その時の旨かったこと。

そのな思い出も添えて、三杯の酒は、個性が全面に出て、何とも嬉しい一杯であった。店の、従業員ともそれなりに話が出来て、日本酒の楽しめる店がまた増えたかと喜んではみたが、帰って店の評判をネットで確認すると、結構厳しい書き込みと出会ってしまった。

「従業員のウンチクが気にかかる」「肴がなかなか出てこない。厨房と従業員の連携が問題だ」…。

書き込みの内容は、「二度と行くか」とまあ残念な内容であった。

私自身は従業員のウンチクも、決して鼻に付くものではなかったが、お客の受け止めは様々なようだ。 

当日、店は満席状態。本当に怠慢な店なら客は来ないと思うが、商売とは難しいものだ。 


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