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浦霞 純米夏酒(昭和歳時記)

  

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終戦を告げる玉音放送は、江戸川河口にある千葉県浦安町(現浦安市)の路上で聞いた。元クリーニング店のラジオから天皇の声が流れ出ていて、十人近い人とともに聞いていた。
「負けた」
私が言うと、老いた漁師が怒り出した。
たしかに意味不明であったが、連合国側の条件を受け入れるという言葉は、あきらかに敗戦を意味していた。
私は、怱々にその場をはなれた。
その日を境に、それまでもっぱら戦意昂揚を唱える放送をしつづけていたラジオは、新聞、雑誌とともに日本軍部に対する非難を激しく主張するものに一変した。
その激しい変化に私は茫然とした。
〈中略〉
戦争に対してとった日本政府の態度、陸海空軍の全否定に終始し、連合国側はすべて善であるとされていた。
その番組が、すべて連合国軍の指示によってなされていることはあきらかで、初めは興味をもって聞いていたが、そのうちに白けた気分になって聞くこともしなくなった。

吉村 昭氏:昭和歳時記より

70年が過ぎ、日本酒も飛躍的に美味しく頂ける良い時代になりました。

爽やかで軽快な甘み。夏にピッタリな味わい、冷やしてどうぞ。
宮城県 (株)佐浦 Y 浦霞 純米夏酒
アルコール分14度以上15度未満
精米歩合65% 1.8L  2、400円(税別)


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