蔵元・寺田啓佐さんに哀悼の意を
300年続く老舗の造り酒屋、寺田本家23代目当主である、蔵元・寺田啓佐さんが、2012年4月18日、ご逝去されました。
寺田さんとの出会いは、銘酒「五人娘」とのつながりから始まります。
「自然な原料」「自然な水」「自然な環境」で酒造りをし、麹菌、酵母菌、乳酸菌などの微生物を自然環境の中から取り込む、その為に蔵内や醸造上の敷地内に多量の炭を敷き詰め、場を高め整えながら昔のような自然な環境を復元しています。その蔵で造られた「五人娘」は、濃醇で酒本来のコクと味を楽しめます。
こんな文章を「月の明かり」の中に、書かせてもらった記憶があります。
そして、映画「降りてゆく生き方」の中でも酒蔵がモデルとして登場しています。
「醗酵道」を追求して、求め続けた結果は多くの人たちに「酒」の概念を変えさせたのではないでしょうか。
改めて、哀悼の意を表すると共にご冥福を心からお祈りします。「しかし、おしい人を亡くした」。
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