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一白水成 特別純米酒 吟の精 (秋山ちえ子さん)-3

  

先生の自死を知らされた時、「信じられない。間違いではないか」
という気持ちと「やっぱりね」と心の中につぶやく声が感じられた。
「やっぱりね」をはっきり説明はできない。
が、心の中の「やっぱりね」を消すことはできなかった。
新聞社からの感想の問い合わせは、すべてお断りした。

お通夜の夜、十時頃、お宅へ伺った。
お棺の安置された部屋に誰もいなかった。先生のお写真だけが、
いつもと同じきびしい目であった。
しばらくその前に座って思い出をたどっていると、きびしい先生の目が、
思いやりの目に見えてきた。
立ち上がる前にもう一度お焼香をして、お写真の先生の目を見たら、
今度は先生はご自分の死を周囲の者が憶測することを拒否される目であった。
先生が選ばれたご自分の一生に対して、私は何もいえないし、
「憶測」は先生の「死」に対する冒涜のような気がしてきた。
ただ、ひたすらにご冥福を祈るだけであった。

秋山ちえ子 「風の流れに添って」より。

「美しい旅」は川端康成全集の20巻にて読むことができます。
「続、美しい旅」は、未完となってます。

毎年8月15日終戦の日に「かわいそうなぞう」をTBSラジオにて朗読。
今年で47回目。
お元気な声を聞かせて下さい。

骨太で瑞々しい、しかしやさしい!と評価が様々である銘酒。
益々、磨きがかかってきました。

秋田県 福禄寿酒造  一白水成 特別純米酒 吟の精
精米歩合55% アルコール分17度
720ml 1、300円(税別)


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