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鍋島 純米大吟醸 作家シリーズ(今東光)

  

谷崎潤一郎を文学の師として仰いだのが、今東光氏。
若い方はご存じないでしょうが、坊主・作家・国会議員と活躍した口の悪さ
では第一人者。
テレビでもバカヤロウとか暴言を平気で吐き、歯に衣着せず輩とは、
この方を指しているという見本の様な方でした。

自民党の参議院議員を務めましたが、昨年、突然の辞職をした元東京都知事
石原慎太郎氏に得票数で水をあけられると、大変口惜しがったそうです。
亡くなる前に「政治に関わったことが、生涯のミスであった」と残しています。

谷崎氏の小説のモデルと揉め事が起き、ヤクザが谷崎家に乗り込んで来た時、
今東光氏が日本刀を持ち玄関で仁王立ちになり
「てめえら一歩でも進んでみろ、叩っ斬るぞ」とタンカを切ったそうです。
後日、俺は谷崎先生の為なら命をかけてもお守りする、と語っています。
その今東光氏が終生友人として大切にしていたのが、川端康成氏でした。

川端康成氏は下戸であったそうです。
酒席には好んで出かけ、本人はソフトドリンクを飲んで楽しまれたそうです。
昭和45年の三島由紀夫氏自決事件の翌年。東京都都知事選挙があり、
応援ということで、日々街宣車に乗り、一日走り回ってました。
三島氏の事件が、きっかけになったのでは、と言われておりました。

ちょっと横道にそれますが、三島由紀夫氏といえば、大のカニ嫌いで有名でした。
しかし海老は大好物でした。
自決する前日、一緒に死んだ森田必勝と、赤坂のエビ料理専門店で別れの宴を
催し、種子島産の伊勢エビを平らげました。

さて川端氏に話を戻しましょう。
すでに参議院議員だった今東光氏もしばしば合流し、
「みみずくは夜ちゃんと寝ているか」
「みみずく?」
「川端だよ、あいつ、みみずくみてえな顔してるじゃねえか」
今さんの口調には親友としての愛情がありました。

川端氏が急逝された時、鎌倉の川端邸まで駆けつける途中、
車の中で号泣していたのは、有名な話でした。
「美味延命」京都の名店には川端氏の書が多く残っています。

川端氏は下戸でしたが、ぜひ鍋島の美味しさを知って欲しかったですね。
今回はとっておきの鍋島です。

兵庫県特A地区 山田錦(特等)100%使用
佐賀県 富久千代酒造(有) 鍋島 純米大吟醸24BY
精米歩合45% アルコール分16度 720ml  3、000円(税別)


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