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その酒、危険につき要注意「うすにごり」の悲劇。

  

「ボンッ、シュワー」その吹き出す泡は、見事なまでに台所を濡らし、噴水のごとく酒瓶の口から溢れ出ること、悲しきかな。

醗酵していること理解しつつ、注意に注意を重ねて、購入してから丸一日、静かに冷蔵庫で寝かし。その上、赤子を抱くように大切に一升瓶を扱い。さらには、もし吹き出してもいいように、台所の流しのど真ん中で開封作業に入ったのである。

瓶の口には「吹き出し注意」のお札まで貼られ、細心の注意をしたのだが…。

栓を開けると同時に「ボンッ、シュワー」と、爆弾破裂、噴水状態となった。

吹き出る泡を両手で押さえ、何としてもこぼすまいと両手で押さえてはみても、思い虚しく、溢れること止める事できず。

一升瓶の3分の一は無くなって、瓶の中では、ビールのごとく泡ブクブク状態が続き、大きなビール瓶と化けること、我涙。

それでも、醗酵促され、炭酸ジュワー状態を口に含めば「実に旨い事」我言うこと無し。益々、吹き出た酒の「勿体ない」感覚に拍車がかかる。

高知県濵川商店「美丈夫」の味わいは、喜びの旨さと、残量少な目の虚しさを感じつつ、感無量の思いとなる。

最後のオチを書くなら、「美丈夫」ではなく、酒吹き出して「大丈夫!」と駄洒落を込めて「お時間とする」


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