茨城県須藤本家「郷乃誉」純米吟醸
「旨い」本当に美味しい酒だ。
いい酒とは、こんなに長時間「旨い」と感じながら飲めるものかと、感心する程美味しさが持続する。
最初の一口飲む旨さから、料理をつまんで口の中に様々な味が混同する中でも、「郷乃誉」の旨味は、決して衰えない。
それだけ、味わいに無駄がないと言うべきだろうか。飽きの来ない味、それでいて語るべき味わいに筋が通っている。
最高の逸品だ。
須藤本家は「山桜桃」でも書いたが、実にいい酒を造っている。
その蔵の生い立ちを須藤本家のhpから覗いて見るとしよう。
「木を切るな…。」という言葉は、私が小さい頃に祖父に教えてもらった言葉の一つです。
蔵の敷地の中には未だに平城の土塁の跡が残っています。地元の方々が「あの杜の蔵」と仰って頂くように、鬱蒼とした欅の木に囲まれております。
蔵の成立過程は通常の蔵と若干異なり、本業は武士で、米穀経済下における地域経済の安定化、今日でいうところの一次産品の二次加工品化が発端の様です。その為か、名前も二つあり、武士名は武左右衛門、酒造りでは源右衛門を名乗っていた様です。
そんな歴史ある蔵が、この味を造り出していると思うと、一度訪ねてみたくなるのだが、残念ながら蔵での試飲は行っていない。
しかしながら、こんなにいい酒が、身近に手に入らないのが残念ではあるが、何かの機会に口にしてもらいたい。
私が「旨い」と叫んだ意味が、必ず飲み込めると思う
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