長野県千曲錦酒造「帰山」壱番・純米大吟醸袋しぼり
「帰山」とは山へ帰る、故郷へ帰る、そして酒造りの原点に返ることです。
いい言葉じゃありませんか。酒造りの原点を忘れず、つねに「これでいいのか」と、問い続ける酒造り。まさに人生そのものです。
信州の大自然の中で、酒造好適米美山錦で醸し、信州の井戸水を使い、無加水無添加の純米酒が心を癒します。
今回ちょうだいしたのが、帰山の壱番、純米大吟醸袋しぼり無濾過・無加水です。
大吟醸をこのブログで取り上げるのは異例です。
私の元来の考え方は、値段は安く、香りは高く、金は無くとも心は錦。
早い話が、値段が高くて旨いのは当たり前。四合瓶で3千円も4千円もするような酒は、このブログでは書きたくない思いがあります。
だってそうでしょ。いくら書いたって、自分で買えない値段の酒で「これは旨い」と書いてもむかっ腹立つでしょ。
しかし今回は「ごめんなさい」。
先日、千曲錦の蔵訪問で「旨い」と思って、少々見栄張って買ってしまったのが「帰山」であります。
杜氏が全身全霊を傾けて醸した純米大吟醸。約一ヶ月間かけて洗った酒袋にもろみを入れ、袋香の付かぬように丁寧に搾りました。
ビン詰め後1年以上専用低温冷蔵庫で熟成し、年2回のみ出荷ですから、ついつい買いたくなりました。
芳醇な香りと丸みのある味わい、家に帰って飲んだ時には叫んでしまいました。
「グラスに注がれた宝石箱や!」
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