蔵元と諏訪の旅・長野県諏訪市「宮坂醸造」
酒蔵の旅も、最後の書き込みになる。その4番目の蔵として諏訪湖の外周「宮坂醸造」で締めとしたい。
舞姫、千代錦、武重本家と書き続けたが、どの蔵も歴史の重さと嬉しさに感動を覚えた。
それにも増して、酒の味わいのよさに「長野に来て良かった」とつくづく感じたのだ。
その最終を締めるのが、宮坂醸造株式会社「真澄」である。
その酒蔵から新種の優良清酒酵母「協会7号」が発見されたことは、蔵が、時代環境に流されず品質至上主義を貫いたことが、その証となっている。
蔵の入り口には、観光のお客がひっきりなしに出入りしている。それだけ、有名な酒蔵を裏付けしている。
300円の試飲お猪口を手にとって、何種類かの試飲を試みたが、今年の真澄あらばしりを舌で転がすには少々時期が早かった。
綺麗にならんだ冷蔵庫には何本もの銘酒が並んでいた。
感ずることは、舞姫や武家本家のように「酒蔵」とした重々しい雰囲気とは違って、製造量の多さと知名度の高さが、蔵のイメージを輝かせている。
そんな蔵の片隅にたたずむと、庭先から協会7号誕生の石碑が遠くに見えていた。
「蔵の最大の誇りと喜びなのだろう」と、「真澄」の味の良さが改めて分かる気がして来た。
月の明かりさま、久しぶりに書き込みさせていただきます。
なんとも、楽しそうな、美味しそうな旅をされてこられたようですね。
私も、「翠露」を初めて飲んだときの衝撃は忘れられません。
蔵も、小さな蔵とは思えない趣ある外観ですよね。
また、「真澄」も歴史を感じさせますが、特に、醸造酒の燗は、
ちょっと甘ったるいと感じるかもしれませんが、
長く庶民に愛されてきたんだろうなと思う「飽き」のなさを感じます。
「純米吟醸あらばしり」は、歳が明けてからでしょうか、
また、楽しみですね。
次の蔵紀行も、楽しみにさせていただきます。