石川県数馬酒造「竹葉」純米吟醸
石川県産酒造好適米「石川門」を100%使用した純米吟醸酒です。
昨晩は、冷やしてからいただきました。徐々に温度も上がって、旨さが広がってきます。燗付けする道具がなかったので、ゆっくりと温度を高めましたが、芳醇な味わいは常温か、ぬる燗が最適でしょう。
ほんのりと湧き出す吟醸香と味のふくらみのバランスは、冷やして飲むより燗付した飲む口の方が旨味が広がるようです。
数馬酒造は、江戸時代より味噌・醤油の醸造を生業としていました。その仕込み水が酒造りに好適であったことから、酒造りを始めました。
「竹葉」(ちくは)という名前の由来は、仕込み水に使っていた笹川の上流に生い茂る笹の葉に因んだもので、また謡曲「俊寛」等にあるように、古来より「竹葉」は酒の別称として呼ばれていることも命名の由来でもあります。
竹のざわめきと、葉の揺れる音が金沢酵母(協会14号)をあやつる能登杜氏の技の共鳴として聞こえるようです。
一度、石川県鳳珠郡で飲みたいもだと感じる一杯でした。
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