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熊本にて酒に溺れる

  

そんな訳で、小田和正コンサートは無事終了。素晴らしき、あの声も健全。そして「声を出して歌ってもいいですよ」とのアナウンス。とは言いながらもシャイな私はマスクの中で小さな声でうごめくだけだが、会場と出演者の一体感はここ数年なかった情景でもある。

その感動が後を引く中、グランメッセ熊本を去ることにした。そして夜の歓楽街が私の来訪を待ち受けるのである。

熊本の街は駅前に飲み屋が広がらない。駅近くにあるのは肥後よかもん市場が駅の中にあるのでここで飲食を楽しむのが一番の近場となるが、熊本の最大規模の活気ある繁華街は、熊本市中央区の中心街にある下通。ここは凄い。

この繁華街、駅から少し離れてはいるが、何たって花屋が多い。花屋と言っても店頭で飾られるのは仏壇に飾るような花ではなく、お姉さんに渡される胡蝶蘭やバラの花が売られている。そんな花屋がそこらに店を広げている。「わかるよね」つまりその手の店が多いってことでもある。

歩く先から、ちょっと違う雰囲気のお姉さんが来ると、その香水の香りが広がり始める。飲み屋街ではいつまでもそんな香りが充満している。それが熊本の歓楽街だ。

「活気が違う」地方で飲む機会も多いが、こんなに活気のある場所はそうこうない。この場所にショッター通りなど存在しない。それほど数知れない店がひしめき合っている。

小田さんの声が脳裏を駆け抜けながらも、お姉さんの香水の香りが鼻先をくすぐる。「あ~、自分自身が溺れるようだ」そんな気分に負けぬように店を探す。勿論その手の店ではなく、健全なる飲食店である。

そして発見。銀座通り沿いを歩くこと5分「海鮮家福伸 銀座通り」で今夜の祝杯をあげる。天草の新鮮な海の幸が楽しめる店ではあるが、今夜は馬刺しから攻めるとした。熊本と言えば「馬刺し」これが旨い。

長野や会津、山梨と馬肉を食べ歩いたが、熊本が一番うまい。

その理由は、熊本産の馬は体が大きいためサシが入りやすい。絶品の霜降り肉は本当にジューシーな味わいで、この味と、酒をかみ合わせれば向かうところ敵無し。

ただ、一言だけ。熊本の酒はいま一歩かもしれない。勿論、日本酒は嗜好品なので「旨い、不味い」は人それぞれなので、私が判断すべきではないが、どうも私の舌には馴染みきれなかった。てな理由で焼酎を煽りつづけ、馬刺しを堪能した。

「海鮮家福伸」なかなかいい店であることに間違いはない。その理由に、隣の席では、その手のお姉さんが金持ち風のオヤジと飲んでいた。

つまり、それだけいい店という事なのかもしれない。


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