下北沢
街が大きく変わった。下北沢駅で下車するとビックリする。かつて南口商店街を闊歩しながら数々の店で飲み歩いた思い出のあるオヤジは、あの下北沢の変容ぶりに驚愕すると思う。
最初に駅から下車した時に、「ここは何口だ」と面食らう。「あ~、ピーコックがあるからここは」と目をキョロキョロさせながら、かつての思い出と重複させてもなかなか位置関係がつかめない。
「本多劇場だ」と見つけて安堵する「てことは、こっちが南口」と歩き出してやっと落ちつくことが出来た。
それにしても、新しい店の雰囲気は若者の街へと変貌して行った。
それではちょっと駅の周りで一杯かますか。と考えて東口の「ミカン下北」を歩いてみる。何でミカンなのか不思議だが、ここは飲食店を中心とした商業施設の集合体と言うべきか、ただ飲食店と言ってもベトナム料理や台湾料理、アジア感が半端ない。
「ダパイダン105」で焼き小籠包発見。以前香港に行ったとき小籠包を食べたが何だかパッとしなかった。そこで再挑戦。生ビールと焼き小籠包を注文すると、ビールは紙コップで出てくる。「まるで本場の屋台だな」と意味なく感心。
そして出て来るは小籠包。「汁が飛び出るから注意して」とご丁寧な対応。しかし、やはり飛び出てしまった。最初に穴を開けて汁をこぼすのだが、これがピューッと飛び出すのだな。
白い衣装をおまといの貴女には、お店から紙エプロンを出してくれるので店員さんに一言声を掛けるのも得策だ。
勿論下北沢の玄関口となる商店街はこれだけではない。ショップやカフェ、飲食店が軒を連ねている。ビールやカクテルを飲みながら、音楽に耳を傾けるのもいいのではないだろうか。若い女性には、可愛らしい雑貨やアクセサリーが販売されている店もあるので、どうぞ楽しんでもらいたい。
さて、次は西口を歩いてみよう。下北沢南西口から世田谷代田駅方面に徒歩4〜5分で「発酵デパートメント」に出会える。
地元の醸造物や漬物、味噌、醤油、お酢にチーズやヨーグルト。ビールや日本酒も取り扱っている。それだけじゃない発酵について学べる書籍や雑誌が置かれているので、発酵食品に興味のある人は見逃せない。
店内で日本酒の唎酒も出来るので、休憩がてら一杯飲むのもいい時間を送れる。しかも、世田谷代田の駅はすぐ横、時間を気にせず下北沢の隠れた名店として覗いてもらいたい。
ゆったりとした時間と、ちょっと飲むには下北沢「最高である」。
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