みぞれ酒
冷たい酒、みぞれ酒。
飲んだ経験はあるだろうか。一杯目の生ビールで喉越しを楽しむのはよくある話だが、このみぞれ酒で喉を冷やすのもいいものである。
さて、そのみぞれ酒だが、実に面白い。酒の入った容器から冷えたグラスに酒を注ぐと、あれよあれよと酒が氷のように固まってしまう。こりゃ面白い。
飲みたい方は新横浜駅キュービックプラザの10階にある「YAKITORI&SAKE 鳥光國 (トリミツクニ)」で「みぞれ凍結酒」と注文してもらえれば、楽しむことができる。
ただ、「そこまで行けるかよ」と言う輩の為に、本日はその作り方を紹介してしまおう。
その基本は日本酒をシャーベットのようにする方法なのである。
まず冷凍庫でゆっくり固めるのである。普通、酒は凍らずに液体のままでいる。これが過冷却と言われる現象で、その状態で、その液体に何らかの衝撃を与えると日本酒が一気に固まるのである。
これが、冷えたグラスに注ぐとあれよあれよと固まる状態、これがみぞれ酒なのである。
注意事項もお伝えする。日本酒を冷やす時、ビンのままで冷凍庫に入れると、破裂して大変なことになるので、十分注意してもらいたい。別の破裂しない容器に入れ替える事が大事である。さらには、飲む時のグラスも冷やしておくことをお勧めする。
冷やす時間は、氷の様に固まってしまうと元も子もないので、凍らない程度に冷やすのがコツとなるだろう。1時間半は必要かもしれない。
さあ、出来上がったら過冷却状態から一気にシャーベットに変えるとしよう。酒の容器を高目にして一気にグラスに流し込む。衝撃を受けた日本酒が、あら~、っと固まりだすのだ。これ魅力的。
実に旨そうなみぞれ酒の誕生である。まさに、誕生と言いたくなるような仕上がりを、是非お愉しみあれ。
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