お酒の特定名称って何?
随分前になりますが、昔は、特級酒、一級、二級というランクによってお酒を選ぶ基準となっていました。
勿論、特級酒が高くて、庶民は手が出なくて、贅沢しても一級かな、てなお酒の飲み方でした。
その後、酒造技術が格段に進み、フルーティな香りや複雑な味わいのお酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒など製法や品質の異なるさまざまなタイプの清酒が出てきて、平成4年に以前の等級制度は廃止となり、特定名称酒という8種類の基準による区分がされました。
その後、平成16年に特定名称酒(8種類)の基準が見直されて現在に至っています。
その特定名称酒が大吟醸酒、純米大吟醸酒、吟醸酒、純米吟醸酒、特別純米酒、純米酒、特別本醸造酒、本醸造酒 (8種類)です。
さて、それぞれの特徴をお伝えします。
大吟醸酒:フルーティな香りが強いものが多い。
吟醸系:ほんのりフルーティな香りとすっきりとした味わい。
純米系:米本来の旨み、酸味をもった味わい。
本醸造酒:吟醸系と純米系の両方の特徴を持ち、価格も安く飲み飽きしないすっきりとした味わい。
純米吟醸や純米大吟醸:吟醸と純米の両方の特徴を持つものが多い。
と、いくつかの特徴を書きましたが、その全てが書いた通りの味であるとは言いきれません。あくまでも参考の味覚です。
それに、生酒だけでも生原酒、生詰、生貯蔵と、これだけ違いがあります。それ以外にも山廃や、古酒。あらばしり、中取りなど色んな表現があります。
ですから、お酒を選ぶには、特定名称酒の8種類だけで選ぶ基準を持っていると、旨いお酒と出会えない時があります。
まず好きな銘柄を選びことから始めるといいのではないでしょうか。「くどき上手」が好き、だとするならその銘柄の中で大吟醸、吟醸を飲み比べると良さが分かるかもしれません。
その旨い銘柄が分からない方は、私の「日本酒の種類」の中にも50銘柄はありますので、是非ご参考に…。
この記事へのコメントはこちら