「わおん。」
世の中には面白い店があるものだ。小田急線新宿駅西口地下改札脇に「わおん。」という立ち飲み屋がある。
立ち飲み屋と書いていいのか、朝は6時半から営業しているのだからそんな時間に飲んでる輩は少ないと思うので、朝は朝食タイムで朝定食を食べているのだろう。昼は丼物など食するようだ。問題は夜である。
夜、4時半から雰囲気は一変する。飲み屋に大変身である。小生立ち寄った時は6時過ぎ、満員状態であった。総席数は31席だそうだが、全て立ち飲みなのだから、詰めればもっと入るのだろうか。兎に角、満員であった。
それでも隙間をぬってカウンターの一角を確保するや、回りでは飲んで語りの渦の中。サラリーマンの数人は何やら仕事の話で盛り上がっている、どうも会議をしているようだ。「立ち飲みで会議かよ」と思いきや大きなお世話だろう。
奥の隅では、三十過ぎのカップルがイチャイチャしている。男は腰に手を回し、女はよく分からない。表現すらしたくない。「もっと盛り上がる所があるだろう」と思うがこれも大きなお世話、実に安上がりのカップルだ。
中には、若い女性が一人で飲んでいる。もう30歳若かったら声をかける所だが、実に残念だ。しかし、200~300円のツマミで「お嬢さんご一緒していいですか」それも言いずらいだろう。
そんな観察を続けながら山芋の短冊揚げとインゲンの胡麻和え、富乃宝山でちょこっと頬を赤めて帰るとした。何たって、値段の安いのなんのって。
たまには、こんな場所もいいものだ。
仕事帰りにちょっと一杯。勤め人の気持ちが分かるというものだ。
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