二人静 吟醸 (東薫の思い出)
自動ドアーから店内が見渡せる20坪ほどの落ち着いた雰囲気。入り込む日差しが店内を明るく照らし、エプロン姿の若い女性がお留守番。
「いらっしゃいませ」の声も控えめに、後ずさりしそうに下を向き。接客はほどほど良いのですが、商品知識が不得手のようです。陳列は整っています。
目に入った「東薫」の文字、確か千葉県の銘柄、値段を見ると純米吟醸で2,200円程と記憶してます、「ほー、これはお手頃ですね~」声を掛けるも、曖昧な返事。製造ラベルを見ると、掠れて判読できません。
そして気になったのは、西日が直接当たっていたことです。
しかし、清掃も行き届いている店です。なによりも看板が若い控えめなエプロン姿の女性。好印象の連鎖は商品の味にまで希望を抱かせます。
気分が盛り上がり、封を切り薫りを楽しもうと鼻を近づけると、「いけません」お酢になっています。
何故?
賢明なる読者諸君には、原因の説明は不要でしょう。汚い店は嫌いですが、あの時の美しく聡明そうでエプロン姿のよく似合う女性は酒の知識も何にもなく、止むなく店頭に立たざるを得なかった新婚の若奥さん。責任は何もなく、店主の旦那が気付くべき!怒りの矛先を男に向けました。
その店もコンビニに変わり、「東薫」嫌いになって10年以上が経ってしまいました。
飲まず嫌いとはこの事、香りは立ち、若干硬めの飲み口ですが。
満足な味わいです。
千葉県 東薫酒造㈱ 二人静 吟醸
精米歩合55% アルコール分15度以上16度未満
1.8ℓ 2、951円(税別)
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