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友人

  

徳川義宣(尾張徳川家二十一代目当主)徳川美術館の元館長が昭和59年に遺した著書から、ご紹介しましょう。

「私の友人にAという男がいる。幼稚園から大学までずっと一緒で、今でも親しくつきあっているから、もう四十余年来の旧友である。
生物学に励んでいて、専門はハゼの分類だそうだが、陸の動物にも植物にも精しいので、うっかり話題が動植物に及ぶと、閉口するほど厳密を期されることにあい、それだけにその実証的学究態度には教えられることが多い。

そのAが美術史の某先生から中国絵画の個人講義を受けていた時、これは日本猿だと指摘したのである。某先生は返答に窮し、宿題として持ち帰って動物学者に意見を求められたが、答えは同じ、中国に棲息していない日本猿。
美術史学の権威が寄って相談の挙句。
日本からモデルの猿を中国に送って描いてもらった作品。
という解釈に統一して、某先生はAへの回答とされたそうだ。

Aが日本猿と指摘したのは、もう六、七年以上も前のことである。
当時の文化庁担当者も東京国立博物館の担当者も、某先生から伝えられてAの指摘を知ったはずである。だが、その後に出版された美術書。教科書辞典でも、或いは東京国立博物館の展示でも、この絵は依然として「重要文化財 猿図 伝毛松筆 13世紀 南宋時代」として掲げられ続けている。(宜しかったらWebで検索して下さい。)」

美術史学の権威とは、長屋のご隠居とあまり変わりないらしい。

因みにAとは、皇太子殿下である。(昭和59年3月)

現在の今上天皇 継宮 明仁親王の若かりし頃のエピソードです。
この猿図Web検索してご覧下さい。「なんとも可愛い日本猿ですな~」

このエピソードは未掲載予定でしたが、昨年の被災地でのお姿から、陛下もかなりご心労が重なったと推測するに至り、掲載となったまです。

ちなみに、天皇家への思想的背景はまったく考慮せず書いていますので、その点ご理解下さい。

依って、お酒も予定になかったとっておきの銘酒をご紹介しましょう。

日本酒界のプリンスと呼ばれて17年。

高木顕統(アキツナ)氏。十五代当主辰五郎を襲名することが決まっています。

購入先については、公表しますと迷惑がかかりますので、ご勘弁ください。

足繁く通い定価にて購入ですので、参考にして下さい。

山形県 高木酒造 十四代 中取り大吟醸 播州山田錦 720ml  5、500円。

こんなすごいお酒は、あまり口にしない方がいいのではないかと思いますが、少々自慢げに掲載です。


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