驚きの「急性胃腸炎」
さて、本来だとぶらり途中下車「京王線」その2を書かなければならないのだが、諸事情があって書かれていない。
「諸事情」と書くと大袈裟に感じるが、それほど重要な事ではないので、しばしお待ち願いたい。
ところで話は飛ぶのだが、先日「急性胃腸炎」というとんでもない病気にかかった。
この話。結構臨場感があるので、書いてみる事にする。
それが「急性胃腸炎」苦しいのなんのって、あたしゃ死ぬかと思った。「また大袈裟な」と言われるかもしれないが、経験ある人はそんな他人事のような顔で話は聞けないと思う。
その日は、一杯飲んで帰ってきた。少々気疲れのする環境で飲んでいたので、飲み直しと思って焼酎を造った瞬間だ。お腹が「キュルキュル」と鳴るではないか。
いや~な予感がした。自宅だったので、トイレに駆け込んだはいいが今度は気持ちが悪い。七転八倒の末、体中の水分がなくなるほどの苦しさを味わった。胃袋は口から飛び出そうだし、お腹は痛いし。本気で救急車を呼ぼうかと思ったくらいだ。
その晩、トイレとベットの往復を一晩中繰り返して体はクタクタ状態。翌日は休日だったので休日診療の医者を探して受診を受けた。
ところが医者の診療ときたら実に簡単なのだ。こちらは少なくとも点滴かなんかうって、入院もやむなしと綺麗なパンツをはいて行ったのに、ベットに横になって聴診器を腹にあてただけ。ものの数分で診察は終了「急性胃腸炎ですね」それだけである。
あたしゃ大人だから、それ以上口答えはしない。しかし、もうちっと脈取るとか、口開けて見るとか方法があるってもんじゃないか。腹押すとか、尻叩くとかしてもらわないと、昨夜の苦しみが何ともなさけない。
薬もらって帰路についたが、その間だって尻の穴は壊れた水道の蛇口みたいだった。尻の穴を閉めておかないと危なくて、実に締まりがない。そんな患者を「急性胃腸炎」の一言なのだから何とも寂しい限りである。
そう思いながらも、三日もすると旨い酒をまた飲んでいるのだから、医者の見立てもまんざらではないようだ。
さて、こんな話は酒に全く関係ないので、この辺でお開きにするが、くれぐれも皆さんお体にはお気を付け願いたい。
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