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小田和正「みんなで自己ベスト!!」

  

「雨の降る日は いつでも 時はさかのぼる」雨の降る日にはの一節。

そう、この日は大雨だった。掛川の駅から1つ駅を進めると、愛野駅。そんな地方の一画にエコパアリーナがある。

小田さんのコンサートがスタートを切った。77歳、信じられるだろうか。あの天を刺す歌声が今だ健在であるのを、この耳で、この体で受け止めた。

会場内の約200メートルの花道を今回も歩き続けた、時には走るシーンもあったが正直心配になる「いいですよ。走らなくても」そんな声を掛けたくなるが、小田さんはさらに花道から降りて客席まで足を進める。マイクからの歌声を客にまで向ける、そんなシーンが何度かあった。

何故なのだろう。途中で胸が熱くなる時がある。感動とは違う、喜びが胸を締め付けるのだろうか。自ら発する歌声が詰まってしまう。

涙が溢れそうになるが、こんな時眼鏡がわずかな動揺を隠し通してくれる。この時ぐらいだろうかメガネのありがたさを感じるのは。

我が身の年齢から、涙を流す姿など人には見せたくはない。そんな思いが重なって天を仰いでしまう。会場からは「小田さんありがとう」といくつもの声が会場を揺るがしている。77歳の年齢まで歌い続ける姿は「ありがとう」と伝えたくなる。しかも歌声はCDから流れる声、そのものなのだから。

10月1日の横浜アリーナ公演まで、全国13カ所28公演で31万人を動員する予定だ。

最終日には小田さんに再会する。どんなステージになるのか。

ふと思い出すと、オフコースの時代に私もギターを弾いていた。20歳の学生が小さな夢を胸の奥に秘めて何時もギターを弾き続けていた。

ギターを弾いて歌を歌って。仲間たちと重ねるハーモニーに酔いしれていたのは若かったからなのか。その時代の小田さんの声は美しい天使の歌声だと思っていた。

そんな思い出を抱きながら最終公演横浜アリーナで語りかけるだろう「小田さん。本当にありがとう」。


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