神宮外苑の再開発に疑問を呈する
さて、今回は全く酒とは関係なく神宮外苑の再開発に問題を呈したい。そもそも何故都会の森を壊さなければならないのか、全く理解できない。
都会のど真ん中にあんなに樹木が生き生きとしている環境を一度壊してしまったら二度と回復できないのは、誰の目にも明らかではないだろうか。
再開発とは聞こえがいいが、要するに企業が利益の為に新しい建物を建てて、そこから収益を得ようとするのが目的なのだから東京都も本来なら「そりゃ、駄目だろう。都民の共感は得られませんよ」と何故言えないのだろうか。
ユネスコの諮問機関イコモスも事業者や東京都に計画撤回を要請しているという。それでも計画を進めようとするのだろうか。
坂本龍一さんが再開発見直しを訴えていることはご存知の通りだ、それだけではなく村上春樹さんも、我が敬愛する浅田次郎さんも加藤登紀子さん、秋吉久美子さん、漫画家のちばてつやさんも反対の声を上げている。
そして、サザンの桑田佳祐さんは「Relay 杜の詩」で坂本龍一さんの遺志を受け継いだ曲として配信している。この声に事業者は、どのように感じているのだろうか。
私たちは、ただ生きているのではない。自然と共に共存して、街を愛し、人を愛し、生きる意味を考えながら暮らしている。毎年、気候変動が環境悪化を生み出していることにきづかないはずはない。
3000本もの樹木の伐採を誰も喜びはしない。人として生きる環境を後世に残すのが私たちの役割なはずだ。将来、私たちがこんな街にしてしまったと、恥じらいの思いを語るのではなく。私たちがこの杜を守ったのだと後世に伝えたいものである。
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