木枯らし1号
今日は実にいい天気だ。小春日和と言うところだろうか。
ここ数日、天気が悪くて、洗濯物も干しずらい日が続いていたので、こんな日は布団でも干してみようかと殊勝な気持ちになっている。とは言え、吹く風は冷たく道行く落ち葉を散らしている。
「もう、11月だものな」と感慨に耽っていると、「そうだ、今夜は燗付けで一杯いくか」と思いきや「ダメだ、今日は禁酒の日だ」以前にも書いたが月・水・金は酒が飲めない。
若山牧水は「白玉の 歯にしみとほる 秋の夜の 酒はしづかに 飲むべかりけり 」と歌った。いい歌だ、日が沈みベランダの窓を閉めながらメザシでも焼こうか、「そうだ、紀土があった」ぬる燗で、平口の盃に注ぐ一杯の美酒。
妄想が広がりに広がって、目の前がクラクラしてきたが、「あ~、今日は飲めない」何て残酷なのだろう。
しかし、明けない夜はない。必ず来るさ「明日がある」その日を楽しみに唇を噛み締めるとする。11月に入れば「木枯らし1号」も吹くことだろう、その夜は必ず「燗酒1合」で祝杯を挙げてみたい。
木枯らしよ、月・水・金は吹かないでくれ…。
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