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武蔵小山温泉、清水湯

  

「ひとっ風呂浴びるとするか。」と選んだ先は「武蔵小山温泉、清水湯」。

東急目黒線武蔵小山駅より徒歩5分程度、武蔵小山駅東口を出て左にしばらく進み、突き当たりを右に進む。しばらく行くと後地交差点があり、そこを右に曲がるとすぐ右手に清水湯が見える。

何たって520円の温泉風呂、こりゃたまらない。近所の銭湯にタオル片手に立ち寄る感覚で入浴できる。番台こそ無いが、女将さんが笑顔で迎えてくれる。下駄箱に100円玉を入れて靴をしまう。100円玉は帰りに返却される。実に親切な対応だ。

さて風呂に入るとしよう。

露天風呂はいかがだろうか。この暑苦しい東京でも、露天の風は清々しく感じられるので、不思議なものだ。2か所の浴槽があって最初の浴槽には天然黒湯温泉が流れている。

その昔、関東平野は海の底であった。そんな地層の中に海藻を含んだ層があって、それが黒湯となって湧出しているのだそうだ。であるから、ミネラル分が溶け込みそれが美肌を生んでいるのであるから、美しい女性はすこぶる美しく、表現が難しい女性もそこそこ美しくなるようだ。

幾つか浴槽を回りながらつかれば、日頃の疲れなどすっ飛んでしまう。脱衣所で体を拭いて休憩所に出れば湯上りの老若男女が一時の安らぎを送っている。女性の黒髪が濡れている姿は、私ども男性には輝いて見えるものだ。

「いい女だね~。」と声を掛けたくなるが、そこはシャイな私、言葉を飲み込んで湯上りの缶ビールに手を伸ばす。

時間は午後3時過ぎ、平日のそんな時間でも次から次へと客の列が絶えない。繁盛しているいい風呂だ。

外に出れば、太陽が西日へと変わり、蝉の鳴き声も、油蝉から蜩へと声音を変えている。「いい湯だね~。」鼻歌交じりに、またまた商店街に足を向ける。

故郷なんぞ無くても、こうして歩いてみると、街中で喜びを感じれば、何てことなく余暇の時間を満喫できる。風呂を浴びると腹がすく、ここらで生ビールとぬる燗で今日の締めとするか。

「では、いい店探しは、また今度…。」


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