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一升瓶、いくらなら購入する?

  

某新聞記事の中で、「日本酒を買うコツ、選ぶコツ」と書かれたコラム記事を発見した。

その中で、それなりの酒を選ぶには幾らぐらいまでが妥当かとの質問に「一升瓶で5,000円以内までかな」との回答がされていた。

「ちょいっと待った。5,000円は高いのでは」と突っ込みを入れたくなった。一升瓶で5,000円と言えば、そりゃいい酒が購入できると我輩は考えている。しかも日本酒は庶民の楽しみ、それが5,000円も出して購入するとなると庶民の代表としては痛手である。

大体、日本酒やラーメンは高い金額に抵抗感がある。よくあるじゃないか列をなすラーメン店で一杯1,000円超えの額を見ると食欲が失せていく。高くて美味いのは当たり前じゃないか、しかし庶民が食うものに高い金額が付くのは悲しくもある。

同様に日本酒もそこそこの金額で押さえてもらいたいのは当然じゃないだろうか。

「ちょいと旦那。その金額は高くはないかい、説教たれる気などまったくないが、一言だけ語らせてくんねエ」

「そうさな。一升瓶なんぞは3日で一本飲んじまうんだから、月で10本、50,000円も使うことになりゃしないかい」

「それこそ、タバコもやんねエこの俺が、日本酒片手に塩でもなめてると思いねえ。銭のねえ俺が、なけなしの金をはたいて買う金額に5,000円はいただけねとは思わねえかい」

「俺にとっては欲も得もねえ、道楽の一つだぜ」

てな事を考えながら、せめて本体価格3,000円が関の山だとは思わないだろうか。天下の悪税、消費税は別に考えて、3,000円程度が我輩の基準である。

ただ、この新聞記事の書き手は酒屋の主人だ。そうなれば、売り上げの事を考えれば仕方ないのかもしれないが、「もう少し抑えた金額が」と思うのだが。

そこで、酒屋の扉を押してみた。

「ごめんなすって。」

「他でもねえ話だが、5,000円程度の酒はどれかねエ。昼日中からすまねぇな」

「へい、がってんです」

と選んだ数種。3,000円程度の酒が最も多く見受けられる。「そんなものだろうな。」と感じ入ったまでである。


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