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休みの日には

  

休みの日にギターを弾くことがある。勿論、テーブルの上にはワイングラス、中には「聖」の大吟醸。香りが立つ上にギターの音色。

何だか、絵になる光景だと思わないかな。ただ、一言だけ言えばギターは上手くない、酒は旨い。

マーティン D-28。私の愛器である。ギターを弾かない人には、何んだその番号はと思われるので、その人たちは今回お休みである。

マーティン・ドレッドノートと言えば、クロスビー,スティルス,ナッシュ&ヤングは有名の極み、そして、かつてのガロの三人もD-45を所有するという憧れのギターである。何たって100万円超えの名器からオープンDチューニングの変則音が飛び出せば鳥肌ものである。

勿論名高いアーティストがこよなく愛するのだが、そのギターを所有しているという前代未聞の私である。ただ、私のギターはそんなに高くはない、しかしいい音が出る。下手でもいい音とはやはり名器だ。

思い出に浸る気はないが、亡き加藤和彦氏が作曲したオーブル街はコード進行を連ねただけで、「アコースティックギターはいいな」と唸りたくなる。Fmaj7(Fメジャーセブンス)Cmaj7(Cメジャーセブンス)。Fmaj7(Fメジャーセブンス)に戻ってB♭dim(B♭ディミニッシュ)そしてDm7(Dマイナー7)このコードの流れを聞くと涙が流れてしまう。

そんな事を考えながら、酒の旨さに酔い続けて休みを送るのである。

荒井由実は「ソーダ水の中を、貨物船が通る」などと実に名言を歌詞の中に、織り込んだ。

テーブルの上のワイングラスに夕日が反射している。「聖」の大吟醸がいつの間にか、ロゼワインに変化した。淡いピンクの色は夕日が映えてロマンティックな風情へと変えてくれた。

いい休日になりそうだ。


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