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保管場所からハブ脱走

  

11月27日、奄美大島の地元紙に大きなニュースが掲載された。

役所敷地内のハブの保管場所「ハブの館」からハブ11匹が逃げ出したとの報道であった。ハブといえば猛毒を持った蛇である。噛まれたら場合によっては命をも奪う恐ろしい蛇が脱走とは。

そんな蛇を何故役所が保管するのか。奄美大島や徳之島では噛まれた被害防止の目的で自治体が生きたハブを買い取っている。そんな理由から役所に保管されているのである。

ただ、一言付け加える。逃げた天城町役場は徳之島にあるので、奄美大島で歓楽街を闊歩している私には被害は及ばない。しかし、この「ハブの館」とはユニークな名前を付けたものだ。

そこで、地元のおばあにハブの話を聞いてみる事にした。

「私の子どもの頃は、ハブなんてものは焼いて食ってたよ」と語るではないか。「男の子なんか、ハブを見つけると棒で叩いて、そして食べちゃうんだから」とまあ。

「おばあも食べたんですか」「そりゃ、食べたさ」呆れかえってそんな話を続けていると「美味しいんだよ」と真顔で答えてくれた。

何とも迫力のある子供時代を送ってきたものだ。ちなみに天城町のハブ買い上げ実績は、2022年で2605匹。すごい数だと思わないか。今年度も9月末段階で1746匹、いやいや驚いた。

つまり、ハブを捕まえると役所でお金と変えてくれるのだから、そりゃ捕まえるわな。数年前の情報では1匹2000円程度になったそうだ。であるから、車のトランクにはハブを捕まえる道具が入っていると聞くと「半端ないな」と驚愕する。

因みにテレビのニュースでは、まだ2匹見つからないそうだ。「くわばら、くわばら」。


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