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豊盃 純米吟醸 亀の尾(呑んだくれ詩集)

 

二日酔いの朝
妻をめとらば才たけて と昨夜唄った 妻を才女と言ったのか それとも
お茶の音がして布団から覗くと 妻の瞳が又かと笑っている
妻がいつも言う 酔うと知能指数十才 兵隊の位なら二等兵
思考力が遠のいた頭は侮辱の言葉を簡単に肯定する
アザレアの花が硝子越しに赤んべをしてる

深夜の駅で
目が醒めると顔の上に星があった
背中の痛さで寝ていた時間をはかる 黒ペンキの駅名が闇にとけて読めない
呑み過ぎた頭の重さが方向感覚をなくしていた

ふところ勘定
呑み過ぎて残った金は千円札1枚 もう1杯と暖簾をくぐる
コップ酒にお通しはゲソの煮しめ
醤油の味が舌にしみて三杯ぐらいの酒はいける

いつもの店
駅を出ると並んでいる飲み屋 のれんが風にゆれて招く手のかっこうになる
聞きなれた親父の声が通せんぼをする
入るといつもの匂いの店だった

成毛誠太郎氏「呑んだくれ詩集」序文より
「成毛誠太郎君の酒の詩はすばらしくおもしろい。うまい うまい
実にうまい。ボクもいくつかの酒の詩を作ったが 成毛君の酒の
詩にくらべたら なってない。歌人吉井勇にも若山牧水にも酒の歌は
沢山あるが 成毛君の酒の詩にくらべると、突っ込みがたりない。
酒の詩を作るために生まれてきた詩人 ボクは成毛君にこの名を呈上する
成毛君、ボクが感心する酒の詩を 千篇も 二千篇も作ってくれ。たのむ」 
サトーハチロー氏が序文を書かれています。

サトーハチロー氏は作家、佐藤紅緑氏の長男。(紅緑の号は正岡子規が名付け親)
中学時代落第3回、勘当十七回の悪童ぶりは以前書きました。
成毛誠太郎氏の詩は自費出版なので、一部しか掲載できません。
この序文を書かれた直後、サトーハチロー氏昭和48年に他界されました。

こんな素晴らしい酒の詩をお猪口越しに読む一夜。
久しぶりの入手です。
青森県 三浦酒造㈱豊盃 純米吟醸 亀の尾
精米歩合55% アルコール分15度以上16度未満
720m? 1,900円(税別)


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