つい涙がこぼれてしまう唄
友人3人と居酒屋で飲んでいると、ふとしたことから、泣けてしまう唄について話が及んだのです。
友人の後輩で、いつも金魚のフンのようについてくる20代の若者。
酒を飲むと遠慮が無くなり、私達に旧知の仲のような口ぶり。
「ほら、2時少し前NHKで”みんなのうた”ってあるじゃないですか」(テレビの話か!)
「あのテーマソング”らららら-らら.らららら-らら”ってやつ」(お前オンチか!わかんねよ~、聞いたような、はて?)
「俺、2年ぐらい職が無かったんですよ」(知らねえよ、お前の過去なんて)
「する事が無かったから、毎日ボーとテレビ見てたんすけど。このままだと将来どうなるんだろうと、そうとう落ち込んでたんですよ」(悩む顔じゃないけどなあ)
「そんな時、あのテーマソング聞くと何故か悲しくなって、涙がでてくるんすよ」
「テレビなんか見ている時じゃない、何とかしなくっちゃ」
「あせって、あせって、ほんとうに辛い毎日で~」
「やっと今の会社に就職できて、酒も飲めるようになって、うれしっすよ」
一方的に話して、今度は私たちの涙がこぼれる唄を聞かせろ、としつこく迫ります。
若者の就職難が問題になってますが、苦労した分だけ美味しい酒が飲めるんだと、最後は乾杯で〆ました。
職にありつける、幸せを感じながら、今夜飲む酒は。
青森県三浦酒造「豊盃(ほうはい)」純米吟醸・亀の尾 720ml 1900円
え!私の涙がこぼれてしまう唄?それは次回にでも。
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