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木村秋則著「リンゴが教えてくれたこと」

  

リンゴと言えば「むむ…。あの木村さんの事か」と思われる方も多いと思います。
もし知らない人は、本屋さんで立ち読みをするといいでしょう。「木村秋則著・リンゴが教えてくれたこと」数分読んだだけで「こりゃ買わないと」そう感じると思います。

それでは、本屋さんで立ち読みするつもりでリンゴの木村さんの話をするとします。

1949年青森県生まれ。弘前実業高校を卒業後、集団就職で川崎市のメーカーに。1年半で退職して22歳の時にリンゴ栽培を中心とした農業に従事します。
農薬で、家族の身体がむしばまれました。それを切っ掛けに、無農薬・無肥料の栽培を始めます。しかし、無農薬では虫がリンゴの木を食い、葉は落ち、リンゴか一つもなりません。

その生活が10年間続きます。極貧の生活の中、回りからはバカにされ、気が狂ったのかと陰口をたたかれながらも、無農薬、無肥料の栽培を諦めませんでした。
自然と向き合い、木と語り、地を這いずって雑草との会話を続けました。虫を見つめ、益虫と害虫が自然の摂理にかなった条件で生きていることを見つけます。

死のうと思って縄をかけた樹木から、生きる意味を教えられます。

さて、これ以上書くことはお終いにします。

10年近く、収穫が無いリンゴの木に花が咲くとき、涙が流れると思います。

酒の話ししか書かない「月の明かり」で、なぜこんな話を書いているのでしょうか。
酒造りも同じです。美味しいお酒を造ろうと思えば、自社田で、米造りから始めます。無農薬で、環境に優しいお酒を造れば、必ず人に優しいお酒が出来るはずです。

お酒は時として「狂水」になります。利き酒師の資格を取ったと人に言ったら「だからどうなの?」と首を傾げられました。日本酒学講師の資格を取ったと大はしゃぎしていたら「それって、お金になるの?」と言われました。
確かにお金にはなりません。でも、米造りの素晴らしさと、お酒の旨味を感じるとき、日本酒の勉強をして「本当によかった」と自分を褒めてあげたくなります。

酒造りも、米造りも、そしてリンゴ造りも「人造り」だと思うのです。


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