赤坂 維新號本店
赤坂見附駅を下車すると外は雨だった。お湿り程度の雨であれば何という事もないのだが、この雨の勢いは少々困りものだ。
それでも、駅から目の前の弁慶橋を渡ると、すぐ右手に維新號の看板が見えて来る。中華料理の店である。
中華と言えば街中華。ふらっと入って餃子、レバニラを注文して瓶ビールで喉を清めるのが定番ではあるのだが、本日、街中華とは言いがたい。
ゴージャスな店構えである。入ると左手に紫色の蘭が見事に咲き誇っている。総理大臣賞を受賞した花がお出迎えと来れば緊張もする。
テーブルに着けば「お飲み物はどういたしますか」と尋ねられたが「瓶ビール大瓶で」とは言いにくく、メニューを見ながらハイボールを注文。
本来は中国酒の白酒を注文したかったのだが、その値段120,000円。椅子から転げ落ちるのではないかとググっとこらえたが、これには驚いた。
ハイボールだって、決して安くはない。ジャスミン茶で後を濁しながら、料理の出番を待つ。
前菜に、春巻き、飲茶、フカヒレスープこれは旨かった。あと数品テーブルに並んだかと思えば、仕上げに焼きそば。これも品のある味。
デザートに到達するまで一時間。昼だと言うのに程よく酔いが回った。
ふとテーブルを見渡せば満席状態。やはり赤坂、客層が違うのには目を見張った。
そんな柄にも合わない店を後にして雨の勢いも収まらない中、地下鉄の車内に足を滑り入れた。
「どーだった」と感想を聞かれると非常に困る。旨いけれどもね。
夕方、行きつけの中華屋で白酒を飲みながらピータンを食した。その店白酒一杯「600円」私には似合っている。
この記事へのコメントはこちら