長野県信州銘醸「大吟醸」精米歩合39%
大吟醸と心踊らされ、開封すると同時にフワーッっと爽やかな風と、吟醸香が鼻先をくすぐり始める。
その名に間違いはなかった。
ややもすると、期待に応えることなく大吟醸が涙の酒になる時もある。それは、期待が大きいからだろう。
しかし、信州銘醸はそんな飲み手の感情を見事に捕らえた銘酒を造る。
その思いが今年も全国新酒鑑評会において金賞を受賞する事ができたのだろう。
7年連続の金賞受賞だ。蔵元は「これも偏に皆様のご支援があればの事。厚く御礼申し上げます。」と謙虚に頭を下げる。
「いやいや」飲み手の舌も捨てたもんじゃない。
その旨さに目を閉じ感無量な感情を呼び起こさせてくれた。その姿勢有ればこそ、このような銘酒を造るのだろう。
まさに「あっぱれ」である。
酒瓶はいたってシンプルである。
何の飾りもなく、グリーンの瓶に一枚貼られた内容は「清酒 大吟醸」精米歩合は「39%」…。
特別な銘柄もなく「大吟醸」と一言。削られた酒米は61%。
山田錦に精魂こめて搾り上げた銘柄は「大吟醸」。ここで「勝負あった」である。
飲めば飲むほど、旨さの感動が後追いしてくる。
四号瓶を3日かけて飲み続けた。それだけ大事に大事に飲む喜びは、下戸には分からないだろう。
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