精米歩合
黄桜3本セット「蔵の詩」純米酒・吟醸・本造り。バレンタインデーのプレゼントでいただきました。(嬉しい)100㎜の小瓶です。
いただきものですから、感謝を込めて飲んでみました。ただ、残念なことに旨さは…。(ごめんなさい)
それでは、本日の本題に入ります。純米酒・吟醸・本造りと書かれた黄桜、それぞれお米の精米歩合が違って瓶に書かれています。純米酒は65%、吟醸は55%、本造りは65%です。
その精米について、ご説明します。「そんな事は知ってるよ」って人は、本日はお休みです。
精米とは原料の玄米の外側部分を削って、残った白米の部分を割合で表したものです。つまり、精米歩合が小さければ小さいほど美味しい部分でお酒を造っている事になります。
平成元年(1989年)から平成15年(2004年)12月31日まで、日本酒の精米歩合は以下のように規定されていました。
純米酒系は、純米酒 – 70%以下 。純米吟醸酒 – 60%以下。特別純米酒 – 60%以下。純米大吟醸酒 – 50%以下。
本醸造系は、本醸造酒 – 70%以下 。吟醸酒 – 60%以下。特別本醸造酒 – 60%以下 。大吟醸酒 – 50%以下 。
しかし、平成16年(2005年)1月1日から、純米酒の精米歩合規定が撤廃され、それまでの70%以下という規定を満たさなくても純米酒と言えるようになりました。
難しい話は別として、大吟醸、純米大吟醸と言えば、精米歩合50%以下。と覚えてくだされば結構です。
ならば、小さく削れば削るほど美味しい酒が造れるかと言えば、そう単純ではありません。削りすぎると酒米が割れてしまいます。
酒瓶に書かれている精米歩合は、どれだけ手を掛けて精米した酒米で、お酒を造っているか表示しているのです。35%なんて書かれてたら最高でしょうね。
ただ、銘柄によっては50%の精米歩合でも大吟醸と書かないで吟醸酒と書いてあるお酒があります。
蔵元さんに「何故、大吟醸と書かないのですか?」と聞いた事があります。その回答は「大吟醸と書くには、まだまだです」と実に謙虚な答えが返ってきました。
酒蔵の謙虚さが、お酒の謙虚さに現れるのですね。
私も「謙虚に生きよう」そう感じる、今日この頃であります。
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