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日本酒辞典は「親子酒」の一席で…。

  

3月も終わりに向かってくると、花見で一杯などと計画する酒飲みの皆さんもいるのでしょう。そんな方々に、話の肴になればと落語を一席。

酒飲みの親子が、「酒は体に悪い」からと、お互いに禁酒の約束をすることになった。
ある晩、息子が出掛けて留守の間に、我慢できないオヤジさん。息子との約束を破って一杯傾けてしまう。そこへ帰ってきた息子。案の定、息子も酔っぱらっている。

息子の言い分では、得意先に行って、父親との約束があるから酒は飲めないんだと断ったのだが、それじゃ取引は出来ないと言われてしまった。
どうしようもなくて二人で二升五合ほど飲んでしまったと…。

そんな話を聞いていたオヤジさん。自分は禁酒を守っていたと言いながら、息子の顔を見上げると。

「何だ、頭が三つもあるぞ、こんな化け物に家の身代(しんだい)は譲れねえ」

「あはは。冗談言っちゃいけねえ、お父っつぁん。俺だってこんなにぐるぐる廻る家なんて、貰ったって仕様がねえよ」


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