笹一酒造『酒遊館』
山梨に行ったなら、一度は立ち寄ってみたいのが笹一酒造ではないだろうか。
入口に大きなスペースを取った駐車場には観光バスも止まれる、まさに観光名物の一つなのかもしれない。しかし、観光目的ではなく、あくまでも酒を探しに足を運ぶことにした。
笹一の日本酒を楽しむには、工場の横に併設されている『酒遊館』で味わう事ができる。以前は500円で大吟醸を飲めたのだが、今回は試飲だけで、テンションが上がるほど飲ませてもらった。
一つご紹介したいのが笹一名物、志村のけんちゃんだ。この方、酒瓶を手にしたら止まる所を知らない。しかも、例のバカ殿がかぶるカツラを着けての登場には何ともユニークである。されどこの方、店主のようだが、見た目ではそんな雰囲気は全くない。
店主のけんちゃん。試飲は実に太っ腹である。並べられた日本酒も7~8本はあったのではないだろうか。さらにはワインや、リキュール、締めには焼酎ときたものだから目がくらくらしてくる。説明もうわの空で、純米吟醸を3本購入する結果となった。これもけんちゃんの話芸に惚れ込んだ出費と笑い飛ばすとしたい。
そんな楽しい、笹一酒造。
もちろん商品は、笑われるような酒ではない。しかも、この笹一の良さは、この酒遊館に並ばない酒に本当の醍醐味がある。その酒が試飲できないのが残念ではあるが、実にいい酒を絞る蔵である。
そんな酒を、いつかけんちゃんに「ちょっと、こっちに来いや」と別ルートで銘酒を提供される日まで、この蔵に通ってみたいと思っているのである。
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