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村田 沙耶香氏のその世界

  

作家、村田 沙耶香氏は今までの作家作品を覆すような凄まじさと恐怖感を隠すことなく書き上げた作家だといいたい。

村田 沙耶香氏の名を聞けば芥川賞受賞作のコンビニ人間が頭をかすめるが、その作品をはるかに超える「地球星人」は本を伏せたくなるような衝撃を与えてくれる。

一部のマニアックな本好きな者たちが語っているのではない、英国のBBCは「2020年最高の本」と絶賛し米ニューヨークタイムズは「2020年注目の100冊」と表現している。

世界が絶賛する新しい感覚の作品がここに誕生したのではないだろうか。この秋村田 沙耶香氏の「消滅世界」が映画化される。

さて、どんな風にこの作品を消化するのだろうか。

普段酒の話しか書かない私ではあるが、「酒飲んでいる場合か」と言いたくなるほどの衝撃であった。

その理由は作中の言葉から表現してみよう。「正常ほど不気味な発狂はない」と語らしめる。作品を読んでいない者には何を言っているのか理解不能だろうが、村田 沙耶香氏の見事なまでの表現だ。

普段私が考えている正常とは何なのだろうか。誰が決めた正常なのだろうか。社会全体がモラルと言う大きな枠をはめて語る世界から、一歩外れた考え方は許されないと考えた時点から発狂が始まる。

発狂こそが正常なのではないだろうか。

作品「地球星人」では衝撃的な最後を迎える。

そして作品「消滅世界」の帯には「セックスではなく人工授精で、子どもを産むことが定着した世界。そこでは、夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、「両親が愛し合った末」に生まれた雨音は、母親に嫌悪感を抱いていた。」

この作品がどのように変化するのか、それは読み手の「あなた次第です」。


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