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1000人の市民による大合奏・大合唱

  

「感動」という二文字は、与えられるものではなく、自らが感じ心に抱くものである。

1000人の市民による大合奏・大合唱。

小さな2・3歳の子どもは石ころを叩き、小学生はリコーダーで旋律を奏でる。中高生はオーボエ、フルートで場内を魅了する。重なるようにバイオリン、チェロ、コントラバスと弦楽器が重厚感を上書きする。そして、大人たちのコーラスが一つになったとき「ボレロ」が完成する。

小太鼓の一定のリズムが刻まれ、同じ旋律が何度も繰り返し流れるさざ波のような導入部。されど、その浪も高くなり飛沫とともに岸壁に叩きつけられる響きとなって心に襲い掛かる。

そして終焉の2小節を終えたとき、タクトの停止と共に怒涛の拍手が会場を埋め尽くした。「ボレロ」の研ぎ澄まされた曲調に会場は酔いしれたのであろう。

1000人の声と、指先の演奏で1000人を見守る観客に感動を伝えた。

まさに「ブラボー!」と叫び目頭を熱くする喜びを受けることができた。そこに人と人との努力の結晶が手に取るように伝えられたことに喜びを覚えるのだ。

2015年12月13日、川崎市少年の祭典「ボレロ」は音楽の原点を教えてくれた。歌う事、奏でることは生きていく喜びである。

帰り道、酒場によって喉を潤した白ワインは限りなく美味く感じ、それも小さな「ブラボー」であった。


コメント一覧

  1. 百合の華 より:

    素敵ですね!
    感動ひとしおだったことでしょう。

    いつもは呑んで騒いで・・・大笑い。
    たまには 感動もしたいものですねぇ。

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