箱根の「天山湯治郷」山法師
この湯の流れに身を任せば、山も鳥も花までもが一体化してくる。箱根の「天山湯治郷」その名は憩いの空間である。
先週も一言、箱根の魅惑を語らせてもらったが、その湯の里の話を少々語らせてもらいたい。
八千坪の敷地内五ヶ所の源泉から湧出していると言うこの豊富な湯は、他所へ配湯せず全てここ天山湯治郷だけで使用していると聞く。その湯殿は緑に囲まれた空間があり、時間も止まり、心の浄化を促してくれる。
そして空腹感は、敷地内にあるお食事処山法師が、埋め合わせしてくれる。
注文するのは「うなぎ」。出来上がりに時間をもらうが、それは当然の事。早く上がる寿司と鰻は、味の信用が出来ない。であるから、酒をつまみにゆっくり時間を費やす。
山法師の外からは、川の流れと木々が擦れ合う音が心地よく聞こえる。酒の肴に、自然の旋律が一番である。
焼き上がった鰻に箸を落とす。柔らかく身がほぐれ、その味が日本酒とほどよく絡まり、言う事はない。
酒の追加で頬がほんのり赤く染まれば、樹木の紅葉も静かに赤と黄と彩を添える。「さあ、ひとっ風呂浴びてくるか」
タオル片手に、鼻歌流して湯治郷に身を沈めれば、極楽の二文字を心から味わう事が出来る。
「天山湯治郷」こんな場所で暮らしてみたい。
本当に素敵な処ですね。
こんなところで本を読み美味しいお酒を一献頂きたい!
雪景色もさぞ・・・
ぜひ 行きたいと思います。