高知県 酔鯨酒造「酔鯨」すっぴん
「辛口で旨い酒を教えてくれないかな。」
いい質問ではないだろうか。
酒をこよなく愛してると、人に会うたびに話をしていると、
たまにこんな質問が返ってくる。
利き酒師としては、語らない訳にはいかない。
そこで一言「酔鯨」の「すっぴん」を紹介した。
「酔鯨・すっぴん」の旨さについては、2年半前にも書いているが、
その時、「しぼりたて酔鯨」純米吟醸・生詰との違いを書いている。
ちょっと面白いので、抜粋してみた。
『純米吟醸・生詰は先日も書きましたが、今日購入したのは、「酔鯨」の未濾過「すっぴん」です。しかも、出荷日が今年の1月。昨年仕込んだ酒です。
「しぼりたて酔鯨」は、今年の新酒。さあ、どう味が違うのか。ここが酒飲みの醍醐味ですよね。
結論から書きましょう。
一年前の「すっぴん」は、実に芳醇な面持ちがあります。
新酒は、確かに旨いのですが、複雑ではありません。
どちらも捨てがたい所がありますが。私は「すっぴん」を選びます。
いつもの酒店の店主の言葉です。
人も、出るところが出て、引っ込んでる所があるほうがいいでしょ。 女性も、若ければいいというものじゃない、それなりの年齢が人格と美しさを作るのです。
奥の深い教訓的なお言葉です。
お酒も、同じだそうで、奥深く味わうには、それなりの年齢と出っ張りと引っ込みが必要だそうです。 そこに現われたる「酔鯨」未濾過「すっぴん」。
さあ、今夜は気楽な気分で、化粧も落として「すっぴん」で味わってください。』
とまあ、こんな文章である。
「酔鯨・すっぴん」の良さは、口に流れた一瞬、旨みが広がるが、喉越しの酸味が後を引く。飲み飽きのない酒。グイグイ飲み続けられる、逸品である。
まさに鯨のごとくガブガブと、飲み続けてもらいたい。
この間はありがとうございます。
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