- 2009-03-12 (Thu) 07:34
- 日本酒の種類
栃木県大田原市の「たわら寿」さんのhpから転載させていただきました。http://www5d.biglobe.ne.jp/~tawara/index.html

番組を、東京都多摩市の小山喜八さんが見ていた。広く知られた地酒専門店「小山商店」の社長だ。小山さんから、電話で励まされた。「うまい酒を造れ」。試しに造った酒を送った。「この味では、首都圏では勝負出来ない」。厳しい言葉が返ってきた。
当時、日本酒の世界では「十四代」が新風を巻き起こしていた。山形県村山市の高木酒造が造る芳純な酒。評判を聞きつけ、初めて口にした健司さんは、奥行きのある味に圧倒された。「こんなうまい酒は、おれには造れない」。悔しさが、逆にバネになった。
酒米の五百万石を大吟醸なみに削った。酒米を水につける時間をタイマーできっちり計った。可能な限りの投資をし、蔵の設備を新しく変えた。「喜びの露が飛ぶ」。そんな思いが込められた酒は、口に含めば、うまさが小宇宙のように広がる味に仕上がった。
「端麗辛口」で一世を風靡(ふうび)した新潟県の酒とは、明らかに異なる独自の風味。
99年、こうして出来た「特別純米無ろ過生原酒・飛露喜」を小山さんに送った。小山さんからの返事は「100本もらおうか」。3日後、「またもらおうか」。相次ぐ注文にラベルを印刷に回す余裕はなく、母親の浩江さんが一枚一枚、「飛露喜」と筆で手書きした。
毎日書き続け、母親はけんしょう炎になった。
1999年突然現れた “飛露喜” は、瞬く間に地酒ファンの間で噂になる。
現在、「飛露喜」は引く手あまたで、蔵にも在庫はない。「一歩でも自分の酒造りの質を向上させたい」と、毎年夏には少しずつ蔵を改修。席を見据えた酒蔵造りにまい進している。一升瓶のラベルの文字は蔵元のお母さん、廣木浩江さんの手による。
「いい話でしょ」お酒の味に、一言の思いを伝えたくて書かせてもらいました。それでは、今日も「乾杯!」
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Comments:4
- ちょうちんの明かり 2009-03-13 (Fri) 23:07
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本当にいいお話ですね。
手をかければかけただけ、味にかえり、
評判が上がれば更に磨きをかけようと手をかける。
日本酒は、デリケートですね。深いですね。
そして、日々進化しているのですね。
今宵はひと口ひと口、更に大事に楽しんでみます。
今日も「ご返杯!」 - ちょうちんの明かりさんへ。 2009-03-14 (Sat) 08:58
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いつもありがとうございます。月の明かりです。
蔵元さんの苦労を知るたびに、手作りの日本酒の良さを実感します。
その努力を、飲み手も感じたいと常日頃から思っています。
飲み屋さんでも「このお酒どんな酒?」と聞いても分からない従業員がいたりすると、ガッカリします。酒屋さんでも、酒瓶に埃がかぶっているような店を見ると、蔵元さんには見せられないなって思います。
でも、ちょうちんの明かりさんのように、「ひと口ひと口、更に大事に楽しんでみます。」なんて言葉を聞くと、「嬉しいな」と思えて、今日一日が明るく感じられます。
「ご返杯!」を受けて、「さあ、私こそご返杯!」 - たわら若女将・香織 2009-06-01 (Mon) 20:51
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はじめまして。
この記事を書いたのは、もう何年も前になります。
「いい話」と感じて、こういう形で掲載してくださったこと、感謝しております。
「飛露喜」との出会いが、私たちが「日本酒まっしぐら」になるきっかけでした。
東京・マチダヤ酒店で試飲させてもらった「飛露喜」に、「今までこんな日本酒をのんだことがない!」と感激し、その感動が今現在の私たちの活動に繋がる原点になっています。
懐かしい記事を、再び目にすることが出来て嬉しいです。
初心に帰る、という気持ちが湧いてきました。
ありがとうございました。
いつか、ご来店される日を楽しみにしております。 - sake 2009-06-02 (Tue) 07:11
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たわら若女将・香織ママ様 月の明かりです。
何だかとっても感動的です。
「飛露喜」の素晴らしい文章をたわら寿さんから見つけて、今度はその文章の繋がりから、ご返事をいただいて…。
今日のブログに、この感動書かせてもらいます。
一度、お店に寄らないといけませんね。
こそっと、慶君へのお土産持って…。
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- 福島県廣木酒造本店 「飛露喜」 from きき酒師 日本酒の世界を極める(月の明かり)


