Home > 日本酒事典 > 吟醸香と上立ち香

吟醸香と上立ち香

null
酒瓶の封を切って、その瓶の口に鼻を近づけると「ふわ~」と広がる吟醸香。その香りだけで「いい酒だ」と感じるものです。

グラスから口に含む直前にも、お酒から湧き出るように立ち上るその香り、これもたまりません。

勿論、お酒の中にはこの香りを抑えて味わいで勝負するお酒もあります。宮城県金の井酒造「綿屋」なども、吟醸香に頼ったお酒造りはしていません。
それは、それでこだわりですし、綿屋のふんわりとした味わいは、久々のホームランですから、否定はしません。

ただ、お酒の風味や香りは、一つの楽しみでもあります。お酒を飲む時には、是非この香りも一緒に味わってもらいたいものです。

さて、この吟醸香と上立ち香。同じ香りですが、どんな意味なのかちょっと説明します。

上立ち香とは口にふくむ前に酒から立ち昇ってくる香りの事です。「上立ち香と含み香との調和が良い」などど表現する時は、口にふくむ前と含んでからの香りを表現しています。

そして、吟醸香は吟醸酒用の酵母がアルコール発酵と同時に生み出す香りです。
ですから、添加の香味だけでなく、純米吟醸にも吟醸香は見事な広がりとして醸し出されます。

つまり、その香りは酵母の活用によっても異なってきます。なかなか、奥の深いものでしょ。

そこまで大切に造られるお酒ですから、飲み屋さんでも、この香りを大切にしてもらいたいと思います。香りが抜けたお酒を出されると、ガッカリする時があります。
実は、昨日行った飲み屋さんがそうだったんですね…。

まっ、この話は横に置いて吟醸香と上立ち香、ご理解願えましたでしょうか。

それでは、今夜からお酒を飲む時には、その香りからまず楽しんで下さい。鼻先をグラスに向ける姿は格好いいですよ。

Trackback:0

TrackBack URL for this entry
Listed below are links to weblogs that reference
吟醸香と上立ち香 from きき酒師 日本酒の世界を極める(月の明かり)
Trackback URL

Home > 日本酒事典 > 吟醸香と上立ち香

Page Top