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きき酒師 日本酒の世界を極める(月の明かり)

吉田酒造さんに感動。そして皆さんにお願い。

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今日は嬉しいお知らせと、悲しい出来事のチャンポンです。

嬉しいお知らせは、先日「手取川の吉田酒造」について書かせてもらいました。

そうしたら、どうでしょ。吉田酒造の社長さんから直接コメントをいただきました。

5月6日付書き込みの、おっちゃん大好き「吉田酒造」のコメントをご覧頂けば…。

しかもコメント名が「石川のオッチャン」ですから、粋じゃありませんか。肩肘張らないで話が出来る。そのお人柄がいいな、本当に素敵ですね。

その手取川の大吟醸は旨かったな。香りと、旨味が見事に調和して、魚料理には絶品でした。

この旨さは、飲まなきゃ分からない。飲むしかないっしょ。

と書きながらも、悲しい出来事を平行してお伝えしなければならないのです。

実は、震災地域以外で生産されるお酒がまったく動かなくなっているらしいのです。

対前年比70%~80%の数字しか動いていないとの情報が入りました。震災直後からの自粛ムードで、日本酒消費は約20%落ち込んだというのです。

確かに、あたし自身も東北支援という思いで、他地域のお酒は、あまり飲んでいませんでした。

震災地区のお酒だけは上昇し持ち直したのですが、その影響が震災地区以外の酒蔵に向かったようなのです。これは、蔵元さんにとっては、死活問題になります。

是非、お願いです。

勿論、震災地域も大変です。ただ、他の蔵元さんの素晴らしいお酒にも気持ちを向けていただければと思います。

その一口が、その一杯の思いが蔵元を支え、この日本の芸術作品「日本酒」を支えるのです。

おっちゃん大好き「吉田酒造」

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蛙の声が唱和する田園風景の一角に、その酒蔵は静かに熟成の月日を重ねていた。

石川県白山市「吉田酒造」である。

明治、大正と豊かな水と米に囲まれ、頑なに手造りの酒を守り続けているその蔵は、優しく客を迎え入れてくれた。

5月の連休、蔵にとっては冬の搾りが終わって、一段落した所。突然の観光客を受け入れてくれるのか不安ではあったが、そこは心意気の問題。「事務所」と書かれた矢印に向かった。

秋から、冬を越した「酒林」は、茶色く色を染めていた。入り口に横三文字の暖簾が風にそよいでいる。その文字「手取川」。

入り口では、ひんやりと冷蔵庫の明かりが視野を確保してくれた。その奥からは仕込み水が流れ落ちる音。

数名の人たちが奥を横ぎった。その中から「どうも、どうも」と穏和な笑顔で迎えてくれたおっちゃんに、「利き酒いいですか」と声を掛けてみる。

「いいですよ」と気さくな対応だ。

「休みの日でも、結構お客が来るんですね」と言ってはみたが「いやいや、親戚の者ですから気にせずに」と、何とも初めての会話とは思えない暖かい言葉の投げ合いだ。

冷蔵庫から、好きなのをどうぞ、と全部飲んでいいと言う。しかも、好きなだけ注いでくれと言わんばかりだ。

取り出し並べた4合瓶が8本。さらには古酒も加えて10本は並んだだろうか。



グラスのお猪口に、次から次ぎへと酒が試されていく。遠慮どころか、容赦がない。

純米吟醸から大吟醸へ、さらには、あらばしりの生酒へと会話の流れと同時の酒は運ばれていく。

「吟醸香」の強いものは後に回しながらも一つ一つ堪能しているのだが、それは酒飲みの卑しいところ。並ぶ酒瓶に加えて次の酒と冷蔵庫から目が離せない。

ああ、何だか米の旨みが、蔵で熟成を続けたその産声を、お猪口の壁面に香りを添えて、呼びかけてくるようだ。その返事の言葉は「旨い」の一言につきた。

「旨味」だけではない、人の手の温もりが味に優美な光を伝えていているのであった。

静かに流れる仕込み水は、「和らぎ水」として喉越しを洗い清めながら杯を重ねていく。だから、酒蔵は好きなのだ。

まだまだ蔵での時間は、名残惜しかった。空港の時間が、背から糸を引く。

時間は大丈夫かと気に掛けてくれたおっちゃんに礼をいいたい。しかも、その温厚な話の流れと人柄が大好きになった。

飛行機の中で、蔵の思い出を夢枕に、そして羽田空港は、短い旅を終わりにさせてしまった。

そして、本日。

吉田酒造のホームページ「社員紹介」で、昨日のおっちゃんとの再会に期待を込めた。そこで、驚くべき笑顔再会であった。そのおっちゃんは、社長の吉田 隆一氏ではないか。

「どっ、ひゃあ~」吉田社長殿、利き酒と言いながらグビグビ飲んで「ごめんなさい」。

それに、ほとんどタメ口で「ごめんなさい!」

千葉県長生郡一の宮「稲花酒造」

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「遊我月酔」ゆうがげっすい、と読みます。千葉の蔵元「稲花酒造」の銘酒です。

蔵元めぐり、今回は千葉の一の宮です。酒の銘柄は一の宮・遊我月酔・絆・1787など。

社長の奥様(専務)から、丁寧な酒作りからアルコール度数の調整、扁平精米、と話は尽きません。

まあ、一様に酒造りに従事している方々は、多弁です。

研究者としての一面もあるんでしょう。

科学的な話になると、「待ってました」とばかり、口角泡を飛ばすごとく、話しに熱を帯びてきます。

こちらは試飲を繰り返し、多少いい気持になってますので、半分上の空です。

他人が歌っているカラオケなんか、ちっとも聞いてなく、自分が次に何を歌おうか、頁に指を挟んで、片手では足らなくなった心境です。

そんな酔っぱらいに最後まで、お付き合い頂いた奥様「ありがとうございました。」

最初はメモを取りながら、扁平精米について聞きいってましたが、この記事を書くときには、メモを見ても判読できません。

「あ~酔っていた、と実感しました」

千葉県長生郡一の宮 稲花酒造「遊我月酔」720ml 原酒無ろ過生 1463円

2005年5月千葉県の酒販店の仲間が”千葉県から日本一の美酒を!”を合言葉に「千葉県酒おこしネットワーク 友醸会」を結成したそうです。

今後も千葉のお酒は注目ですね。

蔵元さんは大丈夫でしょうか

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岩手県や宮城県東北各所には、貴重な蔵元さんが創業を続けています。

このたびの大震災で被害は尋常ではないと思います。

いくつか、情報を得ていますが蔵自体は残っていても、冷蔵庫の中の瓶詰商品は大多数が破損状態のようです。

今後、どれだけの商品が出荷できるのか、それに拍車をかけて運送業者さんも荷受が出来ない状況のようです。

中には、原酒タンクが倒れた蔵もあります。

勿論、浸水して蔵そのものが壊滅的な被害をこうむった蔵もあります。

ただ、杜氏さん蔵人さんの命が無事なら、必ずや復興してくれるものだと信じています。

私も、少なからず酒に救われ、酒に人生の喜びを得た者として協力は惜しまないつもりです。

大地震の被害に遭われた酒蔵さんの復興を、心から応援いたします。


東京の蔵元

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さて、今日は東京の蔵元の話を書きたいと思います。

東京都内には、思いのほか蔵元があるのには驚きます。

勿論、23区の中にも小山酒造が北区岩淵町で創業を続けています。

東京都下、多摩地域には府中に野口酒造、東村山には豊島酒造、八王子に小澤酒造、中島酒造。

福生には田村酒造そして、このページでも紹介した石川酒造。

あきる野市には中村酒造と野崎酒造。最後に青梅市の小澤酒造と10もの蔵で酒造りに邁進しているのです。

こうして考えると、日本酒がより一層身近に感じられます。

足を一歩延ばせばそこで日本酒が醸し出されている。人の手で、精魂込めて作られる銘酒。

考えてみて下さい。大手の大メーカーのようにテレビで宣伝して、スーパーで売って。

その酒が「旨い」と感じられますか?

しかし、この都内蔵元は大量に生産されるような日本酒ではなく、杜氏さんの芸術品が作られているのです。

その味をわかってあげられるのが、本当の酒飲みだとは思いませんか。

ただ酔えばいいのではなく。心から「旨い」と唸れる酒を私たちは求めようじゃありませんか。

いい酒は、杜氏さんの心意気で誕生するのです。

東京の価値に目覚めよ。そんな酒を追い求めたいと思っています。

つい気持ちが入ってしまいました。

それでは、血圧が上がらないうちに「今夜も、乾杯!」です。

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