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January 2012
「暮らしの手帖」

最近「花森安治氏」の名前を隋所でみかけませんか?
「暮らしの手帖」初代編集長としての、食と安全に取り組んできた実績が、改めて見直されているようです。
「花森安治氏が存命なら、原発という商品も結局は人の手で運営されることを念頭に、ありとあらゆる角度から妥協の余地なき『商品テスト』をおこなっただろう」とあります。
本来、国あるいはそれに準ずる機関が妥協せず公表する責務を負いながら、現状、信頼に値する情報の発信がないならば、民間企業、特に商品テストにおいては、過去、数々の実績を誇る「暮らしの手帖」に託してしまうのはうなずける反応だと思います。
パーマをかけ、スカートを穿き銀座を闊歩して、ネクタイを極度に嫌い、服飾界に異彩を放った、花森氏の人柄を知るためにも本人自ら語ったエピソードをご紹介しましょう。
「中学を出てから、松江の高等学校にはいった。ここでは又乱暴狼藉の限りを尽くしましたね。今でも覚えてるのは、酔っ払って、バスの停留所に立っている標識をエッサエッサかついで、一町ずつずらしちゃった。
中学時代の紳士国士教育への反動だったんですね。それがまた、戦争でキュっとしめられたでしょう。つまり、そうしたものへの反発じゃないかと思うんです。とにかく、紳士というものに対するぼくの反感の根ずよいこと、フランス人がドイツ人に対する感情よりも、もっとひどいものがありますね。紳士とか先生とかいわれる人間。みんな表面だけごまかしてるウソツキに見える。なんとかこのツラの皮をひんむいてしばり首にして、なんて事を考えるんです」
来月、松江市の島根県立美術館にて大規模な回顧展が開催予定です。
そこで、山口県東洋美人テロワールシリーズから「372」をご紹介します。
萩市中小川の番地違いで収穫した山田錦を100%使用した純米吟醸です。
華やかな香りと、澄んだ口当たり、お米の味わいがたのしめます。
山口県 澄川酒造 東洋美人 720ml 2100円。
先日、このテロワールシリーズは発売が年に1度と聞きました。
タイミング良く4種類ご紹介出来た事が大変うれしいのです。
年下の飲み友達

彼とはよく二丁目で飲んだ。
残念なことに、94年に急性白血病で急逝してしまった。
美男子を売り物にしていた歌い手であったが、32歳の若さで逝ってしまった。
彼とは歳が10歳離れていたが、下町同士ということで、プライベートでもよく飲み歩いた。
その容姿から想像できないぐらい血の気が多かった。
道端で理不尽に因縁をつけられたりすると、あたしより先に相手に向かって行った。
またアイドルであるがため、カミさんや子供がいることを公表できないことで悩み、また葛藤していた。
歳が離れているし、気心がしれているということで、酒場でそんなことも打ち明けてくれた。
最近知った事なのだが、そのときの子供が、アイドルの中川翔子。そうですショコタンです。
彼とは中川勝彦氏。
なぎら氏の意外な交友関係を知りました。
東洋美人テロワールシリーズ333で、献杯です。
黒ビール

世の中有難いもので、「年末より風邪をひき、咳が止まらず苦しんでる。」
と書いたら、対処法をお知らせ頂いた。
それは、「ホットビール!」え~?と思われるでしょう。
しかし、持つべきものは友人である。道理を引っ込めて咳を撃退しよう。
ヨーロッパでは冬にはよく飲まれているようで、造り方を記すと。
黒ビールを、耐熱性のグラスやカップに移し、電子レンジで1分ほど温める。
沸騰させない程度に温めるのがポイントのようだ。
砂糖を入れても美味しいと言われたが、シナモンステイックでかき混ぜると香りも移り、泡も立つそうなので、こちらを試してみた。
感想は一言「やはりビールは冷やして飲むものである」。
ホットワインは口あたりが良くスイスイと飲みすぎてしまい、悪酔いして失敗するが、ホットビールは口当たりはあまり感心せず、イメージとは違ってあれ~と首を傾げてしまう。
しかし、飲んだ直後、体がポッカポッカしてアルコールが全体に回ってくる。
なかなか心地良いのである。
ひとつ騙されたと思って、一度お試し頂きたい。
風邪には、たまご酒など対処法があるが、これからは「ホットビール」が有効である。
今回ギネスの黒ビールで試したが、キリンビールのスタウトでも同じ効果があり新しい発見であった。
ボルガ

「ボルガ」その店の名前を聞いて顔をほころばせる人は、さすがに年配者だけかもしれない。
新宿で、この店に来る者は役者か俳人か、はたまたそれに近い業界の方、もしくはただのオヤジ。
37年ぶりに「ボルガ」の渋みの入った扉を開けてみた。な~んにも変わっていない店に、たまらない安心感を抱く。
懐かしい古巣に帰ってきたと言えばいいのだろうか。
その場所、新宿西口ハルクの丁度裏。
以前は、ツタが店全体を覆って、これだけで店の雰囲気を醸し出していたが、残念ながらツタはわずかしか無い。
店の人に無くなった理由を聞いてみたが、何やら分からず「そうなんですよ。無くなったんですよ」と笑って済まされてしまった。
さて店に入ったら、お薦めなのが「焼き鳥」。
通は、塩で焼いてもらおう。
そうだ、この頃「焼き鳥」を塩で注文することが多くなった。「塩でたのむよ」いい響きである。。
しかもこの店。料理の大半が500円。お手ごろな値段で助かるのだが、どうもこの金額だと計算が楽なのが理由のようだ。
37年前と変わらない店内。
ハイカラな音楽が流れるでもなく、客同士が会話を交わす訳でもない。しかし、今では無くなってしまった何かがこの店には息づいている。それは、かつて貧乏学生が、語り涙流した歴史と面影を残しているからだろう。
そんな過去を背中にしょってオヤジたちが、店の扉に手をかける。
「こんな店はもう無いだろうな」と何度もため息をもらしてしまった。
「今帰ったお客さん役者さんですよ」と教えてくれたのは、30過ぎの若い従業員。
今でも、役者やその関係者は顔を出すそうだ。そう言えば、この店俳優の山本学・圭・亘の父親山本勝巳氏の設計である。店の壁には叔父さんの山本薩夫監督のチラシが貼ってあったのも頷ける。
こんなノスタルジックな店を、若者はどう見るのだろうか。そして、女性は好んでくれるのであろうか…。
二階の窓際に、一匹の猫が横たわっていた。その絵が似合うのも「ボルガ」だけであろう。
4年目に突入

月日の経つのは早きもの、この「月の明かり」を書き出して4年目に突入である。
書く方も、書く方だが、それを読んでいる人も、またどこか変わっている御仁たちだと思っている。
そんな書き込みも、この頃は芸風も変化して、真面目に酒の事だけ書いていた当初と違ってあらゆる方向に飛び火している。
日本酒が旨いと書けば、次の日は焼酎に話が飛ぶ、ビールも書けば小田和正まで書いてしまう。
何てことなく、思いついたままに書き続けてきたと言えるだろう。
そんな「月の明かり」も、当初は毎日書くと豪語していたが、それが一日おきになり、そして二日が空き、さらには…。
それでも、止めないところがいいところであろう。
さて、突然話題は飛ぶが、またまた正月から風邪をひいた。
それが、最悪である。年末の31日は一日寝込んで、2日から旅行に行ったが咳の連発。
酒飲んでたって、クイッと飲めば、ゴホン。
ゴクゴクと飲めば「ゲホゲホ、ゲホ」味わうどころか酒が咳誘発剤になって苦しいの何のって。
それでも飲み続けるのだから、まさに「命がけ」。
その風邪も、まだ抜けない。咳はいまだに続いているのだ。
咳引っ込めば、道理引っ込む。なんだか、そんな似たような諺があったが咳は当分直りそうもない。
今日降り出した初雪に、「咳が早く直りますように」と願掛けでもして週末を送ろうと思っている。
そして話は戻すが、4年目に入った「月の明かり」。
今後も、ご贔屓のほど「よろしくお願いいたします」。
地ビール

高速を千葉方面に向かっています。
首都高速から京葉道路、日中の下りは比較的空いています。
宮野木ジャンクションを過ぎ貝塚インターを降りて道なりに直進。
この道路は16号線です。
信号「大網街道入口」を左折すると見えてきました。「シモアール」の看板。
先月Eテレで放映した「グランジュテ 私が挑んだ日」
地ビール醸造家、鍵谷 百代さんを紹介した30分番組。
ドイツのケルシュタイプの地ビールを、1ケ月に2000本ほど一人で造ってます。
全国地ビールのコンテストで7度の金賞受賞。
昨年はブルワリーオブザイヤーに選ばれました。
放映時は在庫がなくて、本日まで待ってやっと購入できました。
甘い香りもそうですが、何よりもビールの味がしっかりしています。
味や香りが強いので、冷たいうちに飲むのが美味しい秘訣です。
店員の方にも、必ず冷蔵庫で保管して下さい!と注意されました。
佐倉香りの生330ml 398円・佐倉芳醇麦酒 330ml 398円。
いずれもさわやかで質の良いビールでした。
詳しくはwebにて!シモアールで検索。
記念日

本日、1月14日は何の日?
昭和33年11月正田家は再三辞退し、美智子さんが思い悩んでお断りの手紙を差し上げたという。
殿下は電話で直接にプロポーズされ「柳ゴウリ一つでおよろしいなら」と答え、二人の話は決まったそうです。
一般家庭で、娘を宮中に入れることは言葉に言いつくせない不安があり、里帰りもままならず、親は孫も抱けないといいます。
そして昭和34年1月14日。
皇太子(今上天皇 継宮明仁親王)さまと、美智子さんの結納の日だったのです。
十二単を新調すると二百万円(当時)で十ヶ月もかかったそうです。
これは東久邇宮成子さん(照宮)の借り衣装でまにあわせ、洋式正装の冠も皇后さまの東宮妃時代のお品を拝借。
諸事簡単にされたそうです。
皇太子さまは当時結婚について「自分は世の中のことが分からないから、世間知らずの旧皇族とではこまるよ」と言われてたそうです。
ちなみに、昭和天皇と香淳皇后との間には、2人の親王と5人の内親王がいらっしゃるそうです。
昨年は特に、震災のお見舞いでご苦労多かったことと思います。
ところで、皆さんご自身の結納と結婚式の日を憶えてますか?
私は完全に失念してます。
これはいけません、人間忘れて良い事と悪い事があります。
しかし、あえて伴侶に尋ねるのは、悲惨な結果が予測できますので、なるべく話題にならないようにしております。
話題を、天皇家から一般ピープルに戻します。一般人は気が楽ですね。
それでは、気ままに飲める山口県東洋美人テロワールシリーズから「611」をご紹介します。
萩市中小川の番地違いで収穫した山田錦を100%使用した純米吟醸です。
口当たりが自然です。スイスイ飲めてしまいます。720ml 2,100円。
田中正造

昨年。
英科学誌ネイチャーが「化学に影響を与えた今年の10人」の一人に、児玉龍彦氏、東京大学アイソトープ総合センター長を選びました。
児玉氏は昨年の福島原発事故では、南相馬市で早くから除染活動に取り組み、その測定方法や放射線量が高い「ホットスポット」の探し方をも指導し、7月には国会にて政府の対応を激しく批判した経緯から選ばれたようです。
平成の田中正造と言っても過言ではありません。
足尾町(現日光市)の足尾銅山から出た鉱毒が、渡良瀬川の魚や流域の農地に被害をもたらし、日本の公害の原点とされる、足尾銅山に敢然と立ち向かった田中正造氏(1841〜1913)についてお話しましょう。
衆議院議員に6回当選の田中正造は1901年議員を辞職し、明治天皇に直訴。
1904年谷中村に移り住み、村を廃村にして渡良瀬遊水地を造る計画に抵抗した。
「真の文明は山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さざるべし」と残してます。
ここまでは教科書など、容易に分かる範囲ですが、ここからは氏の人となりを別の角度から少しご紹介しましょう。
「鉱毒が流れてもいいように、谷中村を貯水池にしようというので、立ち退き騒ぎが起こったわけで。田中正造という人は、反対運動の真っ先に立って直訴したりしたのです。
雨の降っている日に、あご鬚を伸ばして、蓑に菅笠をかぶって、佐倉宗五郎みたいな人が玄関へ入って来たんです。
お酒なんか出します時に『奥さん、何にもいりませんから、青トウガラシを焼いて、味噌をつけて下さい』っていうんです。
最初は怖い人と思っていたんですけど、優しいかたでした。
谷中村の立ち退きの時は、大変だったらしいですね。わずかな立ち退き料だったんじゃないかと思うんですよ。壊される家の柱につかまって、離れないおばあさんもいたそうです。
その後、足尾銅山の争議があって、軍隊の宇都宮師団が出動して大変な暴動になってしまいました。」
(昭和29年12月 作家:吉屋信子さん語る)
晩年は政府の治水政策の誤りを正すため、奔走されました。
こんな高潔な政治家は、現代では望むのが無理ですかね。
反原発俳優と冠ずけられた山本太郎氏(メロリンキュー)も少しずつNHKに出演回数がふえてきたので、ホットしています。
山口県 東洋美人 テロワールシリーズから「437」をご紹介します。
萩市中小川の番地違いで収穫した山田錦を100%使用した純米吟醸です。
柔らかで、スッキリした味わいになってます。720ml 2,100円。
NHK大河ドラマ-2

展覧会場の切符売場で列に並んだのは、いつ以来のことだろう。
などと想い起こしながら、ようよう入場した。
さすが肥後の大守細川家の茶道具名品展と、その人気の高さを知らなかった不明を感じたのも束の間。
茶碗や茶入・花活などの前は人もマバらなのに、数ケ所だけが黒山の人だかりである。私も婦人たちの頭越しに覗いてみると、それが、
いわゆる“ルソンの壺”。
「これがね!」「そうよ。幻の茶壺。ルソン壺よ」「たいしたもんだね」「あのルソン助左衛門が、この壺を運んで来たのかね」
たしかに一風変わった、いわゆる“ルソン壺”も一、二あったが。
茶壺とあれば、どこも黒山の人である。
考えてみれば、この展覧会の主催は毎日新聞社。一ケ月ほど前に細川家の蔵から「幻の茶壺、ルソン壺がゾクゾクと現れた」という記事をさも大ニュースの如く掲げたのもたしか毎日新聞社。
「さては、あの記事は・・・・」と漸く思い当った。
静かな名品鑑賞の期待感を台無しにされた様な、なんとも白けた気分で展覧会場をあとにした。
テレビや新聞といったマスコミの力は大きい。
だがテレビドラマはあくまでもドラマの世界。
史実を調べもしないでドラマの世界と混同し、或いは自社の事業の宣伝を狙って報ずる新聞。その罪は深く恐ろしい。
徳川義宣(尾張徳川家二十一代目当主)徳川美術館の元館長が昭和55年に遺された名著からご紹介しました。
氏は既に2005年11月23日に他界されてます。
数々の名著を残されてますが、その多くが絶版となってます。
丸の内の八重洲ブックセンターでも取り寄せ不可ですので、図書館でしか読むことができません。
次回、さらに面白い文がありますので、機会があればご紹介したいと思います。
それでは、三重県木屋正酒造「而今」純米吟醸 八反綿火入れ 720ml 1,400円を紹介します。
生産量200石の小規模で量産せずに丁寧に造る美酒と評判になっています。
最近では、入手困難の銘酒となっています。
NHK大河ドラマ-1
1月8日(日)から大河シリーズ「平清盛」がスタートしますが、かつて「黄金の日々」の脚本を手掛けた、脚本家の市川森一氏が、
先月12月10日に死去されました。
原作城山三郎氏。
放映から34年と時が経ちました。
主演が市川染五郎(現在の松本幸四郎氏)劇中のルソンの壺に関する本があった事を思い出し、やっとの事で押入れの奥から引っ張りだしました。
その文中からルソンの壺に関する部分です。
実在の人物だったか否かは不確かなはずだが、「ルソン助左衛門」が主人公となって大活躍するそのドラマは、なかなか面白かった。
丁度その頃、新聞に「まぼろしの壺、ルソン壺が発見された」といった記事が何回か載った。ルソン壺が幻の壺だったり、極めて珍しいものだったりするわけもないのだが、要するにドラマ人気に便乗した書きぶりで、新聞社の無知ぶりを晒けだしたに過ぎない記事と読み捨てておいた。
それからひと月ほど経って、都内のデパートで開かれた細川家収蔵品の展覧会を見に行った。開店10分ほど前に着いてしまったので、入口のあたりをブラブラしていると、続々とお客、それも中年以上の婦人が多く、かれこれ100人ほども溜まってしまった。
今日は何かの特売日かと、健気な主婦たちの経済観念に聊か敬意を表した。
ふと気がつくと、そこら一面ベタベタ貼ってあるポスターや看板が、どうも私が目指して来た展覧会のものらしい。いわゆる“ルソンの壺”が大きくあしらわれ、「幻の茶陶名品展」と謳ってある。私は細川家のコレクション展とだけ聞いて来たのに「幻の茶陶」とは?
と不思議に思う間もなくデパートは開店した。婦人たちはドッとなだれこみ、小走りにエレベーターに殺到する。
どうせ朝の展覧会なんてガラッすきにきまっている。
何台目かのエレベーターにギュウ詰めに押し込まれたら、「途中御用の方ございませんか。おとめせずに参ります」とエレベーター嬢。
展覧会場は最上階。ヤレヤレ特売場も同じ階かと思った。
エレベーターが止まり、扉があくや婦人たちはドッと吐き出されて一目散。
交通整理の店の人まで出ている。
なんと婦人たちは「幻の茶陶名品展」へまっしぐら。
切符売場はすでに長蛇の列である。
長くなりましたので、続きは次回に…。

ここらで一息いれて。
年明け早々、福島県飛露喜 純米吟醸「雄町」1.8L 3,600円。
飛露喜フアンの方々は、エ~?と思われるでしょう。毎年6月に製造7月頃出荷
される「雄町」です。ちなみに3月が「愛山」、6月が「山田錦」となっています。
半年間冷蔵庫でじっくり保管しておりました。
旨い!スイスイ飲めて、あっというまに1升開けてしまいました。
開封翌日に味がどう変化するか、楽しみだったのですが、大失態です。
先月12月10日に死去されました。
原作城山三郎氏。
放映から34年と時が経ちました。
主演が市川染五郎(現在の松本幸四郎氏)劇中のルソンの壺に関する本があった事を思い出し、やっとの事で押入れの奥から引っ張りだしました。
その文中からルソンの壺に関する部分です。
実在の人物だったか否かは不確かなはずだが、「ルソン助左衛門」が主人公となって大活躍するそのドラマは、なかなか面白かった。
丁度その頃、新聞に「まぼろしの壺、ルソン壺が発見された」といった記事が何回か載った。ルソン壺が幻の壺だったり、極めて珍しいものだったりするわけもないのだが、要するにドラマ人気に便乗した書きぶりで、新聞社の無知ぶりを晒けだしたに過ぎない記事と読み捨てておいた。
それからひと月ほど経って、都内のデパートで開かれた細川家収蔵品の展覧会を見に行った。開店10分ほど前に着いてしまったので、入口のあたりをブラブラしていると、続々とお客、それも中年以上の婦人が多く、かれこれ100人ほども溜まってしまった。
今日は何かの特売日かと、健気な主婦たちの経済観念に聊か敬意を表した。
ふと気がつくと、そこら一面ベタベタ貼ってあるポスターや看板が、どうも私が目指して来た展覧会のものらしい。いわゆる“ルソンの壺”が大きくあしらわれ、「幻の茶陶名品展」と謳ってある。私は細川家のコレクション展とだけ聞いて来たのに「幻の茶陶」とは?
と不思議に思う間もなくデパートは開店した。婦人たちはドッとなだれこみ、小走りにエレベーターに殺到する。
どうせ朝の展覧会なんてガラッすきにきまっている。
何台目かのエレベーターにギュウ詰めに押し込まれたら、「途中御用の方ございませんか。おとめせずに参ります」とエレベーター嬢。
展覧会場は最上階。ヤレヤレ特売場も同じ階かと思った。
エレベーターが止まり、扉があくや婦人たちはドッと吐き出されて一目散。
交通整理の店の人まで出ている。
なんと婦人たちは「幻の茶陶名品展」へまっしぐら。
切符売場はすでに長蛇の列である。
長くなりましたので、続きは次回に…。

ここらで一息いれて。
年明け早々、福島県飛露喜 純米吟醸「雄町」1.8L 3,600円。
飛露喜フアンの方々は、エ~?と思われるでしょう。毎年6月に製造7月頃出荷
される「雄町」です。ちなみに3月が「愛山」、6月が「山田錦」となっています。
半年間冷蔵庫でじっくり保管しておりました。
旨い!スイスイ飲めて、あっというまに1升開けてしまいました。
開封翌日に味がどう変化するか、楽しみだったのですが、大失態です。
新年に一言

明けましておめでとうございます。
今年の年明け一発目は、まずお目出度く「酒井抱一氏 昇り龍」であります。
そして日本酒は「黒龍 二左衛門」720ml 10,500円であります。
一万円を超える酒は、画像のみでお楽しみください。
このような酒を飲んでしまうと、他の酒がよく分からなくなりますので、一升3000円を超える酒は呑まないように気を付けましょう。
そう書きながらも、抽選でやっと手に入れた酒ですので、字のバランスと口上を参考に記するとします。

最高級の酒米と清澄な水。
そして蔵人の技と情熱で醸された香味豊かな大吟醸純米酒を斗瓶圍いし、独自の方法で熟成させました。
上品でエレガントな香味に仕上がり、初代蔵元「二左衛門」を酒銘として命名いたしました。
8〜10度に冷やして新鮮な香りと旨みをお楽しみ下さい。
一つ一つ手作りの為不揃いもございますが、ご了承くださいませ。
黒龍酒造株式会社
それでは、今年も宜しくお願いします。


