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October 2009

黒糖焼酎「れんと」

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奄美大島2日目の勉強である。

昨夜宿泊した「ばしゃ山村」を出発してから、2時間近く、車の走る先は山、また山。

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海岸淵を走り続けるのかと想像していたのだが、その違いに驚きである。山のトンネルを幾つ抜けたのか。途中にはマングローブの湿地帯も眺めながら目的地へと車は走り続けた。

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とうとう、開運酒造へ到着である。

○○様歓迎。と、ご丁寧に名前まで書かれて、深々と頭を下げる。さて、休む間無く、工場内の見学である。

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最初に黒糖を溶かす行程には、やはり人の手が必要であった。その先は全てがオートメーション。何たって一日5000リットル焼酎が製造されるのだから驚きである。その作業が1年中続くのだから、計算するのも頭が痛くなる。



珍しい場面を見せてもらった。蒸留された焼酎がタンクの中に流れ込むシーンをタンクの覗き窓から覗かせてもらったのだ。(写真だと分かりずらいかも)

タンクの上からザーッと流れ落ちるのが全て焼酎なのだから、そのまま飲みたいものだと思ったが、出来たての焼酎は飲めるものではないそうだ。

やはり、1年は熟成させないと旨味は出ないのが、焼酎の個性である。



そして最大の関心が音響熟成である。案内された先には1トンもの大タンクが並ぶ中、クラッシックの音が響いている。

しかも、全てのタンクに幾つものスピーカーが付けられタンク内の「れんと」に音響を届けているのである。

「タンクを触ってごらんなさい」と案内者の声。銀色のタンクに手をかざせば細かな振動が音楽に合わせて伝わってくる。

「分かった」焼酎のタンクに振動を与えているのだ。その振動がタンク内の焼酎に熟成を促進させているのだ。

つまり、焼酎が曲を聴いているのではなく、その振動が大切な役割を担っていたのだ。

山ほど質問しながら、最終工程までの勉強は終了した。



最後に工場を出ると、「砂糖キビは1月~3月が収穫時期です。」その頃には桜の花が咲いて、工場もサトウキビを黒糖に搾る作業が続いて、この辺一帯は甘い黒糖の香りで一杯になるという。

「是非、その頃来てください。」と、その言葉と笑顔に感謝であった。

黒糖酎焼「里の曙」

日本酒学講師に認定されると、SSI公認の「日本酒ナビゲーター」、「焼酎ナビゲーター」の修了書を付与できるカルチャーセミナーを開催することが出来る。

つまり、私どもは日本酒だけ語っていれば済むというもんのではなく、焼酎も学ばなければならないのであ~る。

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そこで、降り立った先は、奄美空港である。南国の島「奄美大島であ~る」(誤解を避けるために言うのだが、遊びではない。勉強の為に訪れたのだ)

黒糖焼酎の開運酒造「れんと」の音響熟成を、この目で見たかったからだ。

さて、運転手役とガイドを努めてくれたのは、地元の美女「みっこちゃん」。「そうだね」を「そ-ぅちねー」と語尾に独特のイントネーションを添える言葉に「奄美に来た」と実感を感じる。

蔵元に行く前に、まずは腹ごしらえ。昼食は、奄美の郷土料理「鶏飯」(けいはん)である。細切りの錦糸卵、しいたけ、ネギ、鶏肉をご飯の上にのせ、出汁の利いた鶏のスープをかけて、かっ込むのだ。



しかも「ばしゃ山村」という海岸が広がるオーシャンビューの大パノラマを目にしながらの食事だ。旨さに拍車がかかる。

おまけに、運転者がいるものだから「ばしゃ山村焼酎」もボトルで注文だ「うっめ~」。鶏飯かっ込む事、茶碗に3杯。

腹も膨らみ出発である。最大の目的、開運酒造は明日にして、本日は焼酎蔵元「里の曙」に案内してもらった。

海岸淵を走りながら目に止まった大きな工場「里の曙」である。

奄美の焼酎は全てサトウキビから取れる黒糖で焼酎を造りだす。工場も黒糖の甘い香りが漂うのかと思いきや、全くそんな事はない。

工場内は全てオートメーション。米の蒸しも、麹の添加も、もろみ、蒸留、そして瓶詰めまで大きなタンクの中で機械が作業を進めている。

日本酒の仕込み行程とは全く違っていた。

一日に黒糖5トン。米2トンが使われるのだから「ゆうちょうな事は言ってられない」

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そんな中、麹が植え込められた米を食する事ができた。

細かな蒸し米に麹が付いている様子がよく分かる。口に入れて食べてみると、堅めの米に、ほのかな甘みが広がって思ったよりも美味しいものであった。

日本酒で、麹米を食べさせてもらうなど、まず出来ない事だろう。



そんなこんなで、事務所の一部屋で試飲をいただき大満足の「里の曙」見学が終了した。

時刻は、夕方に手が届く時間になっていた。大海原には夕日が沈み、本日の勉強にピリオドを打つ環境が整ったようだ。



「里の曙」を後にして夜の勉強会へと足を進めるとする。

それでは、開運酒造はまた明日…。

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