さらっと三十六人衆純米吟醸(開高健 2)
テレビとスピードと管理の時代、この時代の夜更けの人々は軽快で明晰で柔らかいビールを舌にのせる時にだけ解放をおぼえるのだろうか。
淡泊。細心の工夫を凝らした淡泊。磨きに磨いたそれを開発しなければならない。
昭和44年八月(サントリーの七十年 戦後編)より開高健氏
アサヒの“スーパードライ”が発売されたのが、1980年の後半だったと記憶しています。それ以前に“淡泊”という現象が顕著になっていたんですね。
日本酒も昔ながらの、力強い味わいが消えてゆきました。
原点の味を探してみるのも一考ですね。
マスカットのような香りが涼しさを呼び込みます。
山形県 菊勇(株) さらっと三十六人衆純米吟醸
出羽燦々100%使用
精米歩合55% アルコール分15度
1.8L 2、810円(税別)
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