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街は走る・ベトナムハノイ

  

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街は走っている。この雑踏とした中で人々は動く、そして生きる。その原動力はどこから来るのだろうか。

ベトナムハノイ。道路を疾走する車、そして信号で止まりながらも横をすり抜けて走るバイク。信号のない道路を横断する歩行者は決して止まらない。止まることが危険なのだ。ゆっくり歩けばバイクはすり抜け車も抜ける。

何という交通事情かと驚きながら、自転車の人力車シクロに揺られ旧市街に向かう。大教会がそびえ建つそのすぐ横には雑貨店、カフェ、食事処と乱雑にひしめき合っている。路上で食する者、茶を飲む者、整然という言葉は、ここには存在しない。

突然肩に天秤棒を下げられた。その女性は笑みを讃えベトナムでお馴染みの竹細工で造ったハットまで頭にのせる。観光客へのサービスかと思いきや、天秤棒に下がる果物を買えとの催促、これには参った。観光客への荒手の商売のようだ。

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酒はビールがよく飲まれる。ガブガブ飲んでも小瓶で一本100円にも満たない。水道水は飲めないのでミネラルウォーターかビールとなる。安いと言ってもそう飲めるものではない。

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食するはフォーにチャーカー。フォーは体に優しいうどん食、昼食時には路上の所々でフォーを食べている。若い女性も風呂場で使うような小さな椅子に座り、フォーをすすりながら会話が弾んでいる。

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チャーカーは白身魚のフライに大量のネギを炒め合わせてフォーの米粉麺とディル、ライム、ピーナッツなどを混ぜ合わせて食べるのだが、結構いけるものだ。

ベトナムの街は歴史と緑と人々のエネルギーが混在した街なのだろう。それを語るにはあまりにもページが足りない。

この国の一部を見て、この地で食し、そして多くの事を感じた。

そして今でも心に残るのはクラクションの音と、八角の香り、そして文化の重たさだ。

砂埃の狭間を闊歩するアオザイ姿の女性は、臆することなく大量の車とバイクが走る道路を優雅にすり抜けていた。これがベトナムの力なのだろう。


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